Airbnb(エアビーアンドビー)などの民泊サイトを利用した部屋貸しが、注目を集めています。気軽に副収入を得られる手段として、部屋貸しを検討する人はこれからも増えていきそうですね。
しかし、ご注意を!日本のエアビーアンドビー・ノウハウサイトのほとんどは、民泊やエアビーアンドビーの正しい姿を伝えてはいません。民泊部屋貸しのノウハウを知りたいなら、サイト選びは慎重に。そして、どのような部屋貸しを行うにしても、なるべくまずは、本当の民泊の姿を把握してください。
1 Airbnb部屋貸しのコツは外国人に学ぼう!
携帯電話や自動車、TVゲームなどが日本独自の進化を突き進む現象を「ガラパゴス化」と言いますが、実はAirbnb(エアビーアンドビー)市場も、日本はガラパゴス化しているのをご存じですか?しかもそれは結構深刻・・・。
日本の民泊のガラパゴス化の特徴を端的に言えば、「商業主義に偏り過ぎ」というもの。そのため、エアビーアンドビーや民泊の本当の姿を知りたいなら、外国人に学んだほうがずっと正確で真っ当な認識を得られます。
海外の人々は、どのように民泊と付き合っているのでしょうか?
1-1.部屋貸しの目的はお金儲け?いやいや、楽しいからやってるんです!
日本のAirbnb(エアビーアンドビー)市場では、7割以上が投機型ホストと言われています。つまり日本の民泊の目的は、もっぱら「お金儲け」。これは世界標準かと思ったらそんなことはありません。世界規模で見ると、投機型ホストはたった1割に過ぎないのです!世界に300万人以上も居ると言われる民泊ホストの9割は、「お金儲け」ではなく、「楽しいから」やっているのです!
1-2.部屋貸しって危なくないの?外国人にとっては友達が「遊びにくる」感覚。
日本で民泊が語られるとき、その話は大抵「危なくないのか?」というテーマになります。「収入が得られるかもしれないが、リスクはもっと大きいだろう」という話です。
しかし外国人にとって、部屋貸しの治安やリスクを大きく気にする人はあまり居ません。なぜなら外国人にとって民泊部屋貸しとは、「友達が家に遊びに来ること」と大差ないからです。
友達があなたの家に遊びにくるとき、そこに危険やリスクはゼロでしょうか?友達があなたの大切なティーカップを割ってしまったり、盛り上がりすぎた雑談の喧噪でお祖母ちゃんの快眠が妨げられてしまったりします。しかし、こうした危険やリスクがあっても、「友達の家に遊びに行くこと」を行政が規制したりマンション住民から苦情が入ったり、当人がおびえためらったりすることはありませんよね。それは、友達をもてなすことにはリスクを帳消しにするだけの喜びがあり、意義があるからです。そしてそれは人の生活の一部ですから、法で規制したりクレームで食い止めるようなものではないと私たちは感じています。
民泊も本来は、それと同じです。
1-3.「週末ホスト」なんていう気軽な貸し方から始めてみる?
民泊を「事業」と捉えてしまうと、たくさんの責任を感じて生真面目になりすぎてしまいがち・・・・。しかし、「趣味の一環」と考えるならどうでしょう?「楽しむこと」が目的ですから、無理のない範囲で受け入れることができます。
たとえば、仕事が忙しくて毎日受け入れることが困難なのであれば、「週末ホスト」なんていう受け入れ方はいかがでしょうか?家に居てタイクツな週末だけ、世界中の旅行者に来てもらって交流を楽しむのです。
こうした気軽なスタイルのホストが、海外には大勢います。
1-4.同棲中のカップルも部屋貸しをしている。
海外でAirbnb(エアビーアンドビー)泊をしてみて驚くのは、同棲中のカップル宅ですら部屋貸しをしていることがあるということ。日本の場合、「自宅で受け入れる」カップルはほとんど居ないでしょう。
日本人のカップルは、二人の時間を邪魔されたくないと感じるでしょうし、若い女性が見知らぬ来客者を怖がることが多いです。しかし外国人の場合、「事業だからガマンする」というニュアンスではなく、「受け入れることが楽しい」という感覚なので、同棲中のカップルでさえも、笑顔で民泊客人を呼べるのです。
いかに「受け入れそのものを楽しんでいる」かということがわかりますね。