2-5.要するに、「誠実さ」と「良マナー」を心がけることが民泊ホストの至上命題!
要するに民泊ホストにとって重要なことは、営業の許可を得るか否かよりも、「周囲に迷惑をかけないこと」であり、「クレームされないようにすること」と言えます。(もちろん、ゲストからもクレームされないように気をつけましょう。)
ビジネス手腕のある人ではなく、誠実でマナーの良い人が、民泊のホストには向いています。
2-6.新宿区や台東区など、無許可民泊に厳しい地域も出てきている!
もう1つ、忘れてはいけない監視者が!
たとえば新宿区や台東区など、無許可民泊に対して厳しく取り締まる地域も出てきています。新宿は、関連サイトの中で、「民泊は違法です!」と明確に警告を発しており、無許可民泊を発見した場合、「警察と協力して対処する」と宣言しています。
他にも、京都市や大阪市などが行政摘発を積極的に行っていることを知っているホストは少なくないでしょう。新宿区、京都市、大阪市ともに民泊の激戦区であり当該ホストは多いので、くれぐれもご注意ください。
2-7.農家民泊の場合、地域の条例に従って。大々的なリフォームが必要になることも。
Airbnb(エアビーアンドビー)民泊よりも一足早く台頭の進んだ農家民泊の場合、その社会的意義からやはり政府の庇護下にあり、本来の簡易宿泊規約(旅館業法)の規定よりもずっと緩い条件で認可を受けることが可能になっています。
とはいえその分、まったく無許可での営業は認められていない地域が多いです。農家民泊の場合、当該自治体の農家民泊協会のようなものが独自の認可基準を取り決めているので、これに従ってください。数十万~数百万円程度のリフォームが必要となるケースもあります。
3 家主不在型民泊は無許可ではヤバい!あっせん業者の言葉にダマされないで!
次は、日本ではもっぱら主流の家主不在型民泊についてです。
日本市場の7割以上のホストが家主不在型ですが、これは無許可では大変な事態に陥る可能性が高いのをご存知ですか!?
3-1.家主が不在のビジネス型民泊は無許可がバレると大事(おおごと)に!
家主の住んでいないお部屋を貸す変則的なビジネス型民泊は、Airbnb(エアビーアンドビー)の台頭とともにここ数年で急に出現したものですが、これは明らかに違法です。旅館業法に反しているだけでなく、建築基準法、消防法に抵触してしまっているケースが多く、さらには、上述した不動産オーナーがらみの賃貸借契約、マンションなどの管理規約にも反しているケースがもっぱらで、法令的に見てかなり悪質なビジネスとなっています。
つまり、無許可での経営が摘発された際には様々な法令の面から罰せられることになり、背負うべきペナルティは甚大なものに!
3-2.行政指導だけでは済まず、最初から即送検・逮捕となってしまうのが民泊違反!
多くの法令違反は、たとえ犯している状態が明るみになったとしても、まずは行政指導を受けるだけで済みます。最初は「改善してくださいね」と言われるだけなのです。
しかし、ビジネス民泊の場合はそうはいきません。行政指導に大きな成果が出ていないことを受け、民泊違反に関しては最初の法令違反の段階から警察が乗り込み、即送検・即逮捕となる事例が多くなっています。
3-3.民泊新法で規制緩和されたあとも、家主不在型民泊の未来は暗い・・・。
民泊の違法性について、多くの民泊代行業者やあっせん者は、「今はグレー。しかし民泊新法が制定されれば合法となる。」と説明することがもっぱらです。
しかしそれはあまり正しくありません。日本政府は、家主不在型の民泊が問題を多くはらんでいることを深刻視しており、これを規制する意思を示しています。民泊新法が制定された後も、経費はさらに大きく掛かるようになるうえに経営日数は制限される見通しですし、賃貸借契約やマンション管理規約の規制はそのままであるため、これまで以上の茨の道のりが待っているだけ・・・。
3-4.ビジネス民泊の場合、「許可取得」よりも「撤退」を考えるべき。
こうしたビジネス民泊を取り巻く風向きの悪さを、民泊代行業者や代行書士などのあっせん業者は認識しています。そのため、「許可を取得しましょう」と促し自分のビジネスに引き込もうと勧誘してきますが、その話に振り回されないようにご注意ください。
上述したように、民泊許可物件を選べば合法になるわけではなく、違法性を訴えられたときに民泊代行業者やあっせん業者が守ってくれるわけでもありません。許可を取得するには多大なリフォーム費用や事務代行料などが掛かり、それを回収できるだけの良好な市場ではなくなっていく(年間180日以内の営業に制限される見込み)ので、多大な苦労と資金を費やしてまで継続する価値が、投資ビジネスとしての民泊にはありません。
「交流としての民泊」にやりがいを感じているなら、ホームステイ型民泊に切り替えることをオススメします。