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民泊(ホームステイ)経営に必要なモノ!【寝具編】-1


Airbnb(エアビーアンドビー)などの民泊を営んでみようと考えて、家財道具を揃えるために家具屋さんに訪れたあなた。「部屋の印象を決めるのは寝具周りよね」と気合を入れて、寝具売り場に行ってみるも…こんなにたくさんの種類があるの!?いったい、どれを選べばいいの!?


自分の寝具を選ぶ際にも悩みますが、他人の、ましてやお金を頂戴するお客様の寝具です。安物で失礼な思いをさせるわけにはいかないし、かといって、あまりたくさんの出費はできないし…。そんなお悩みを解決するためのページです!当サイトはベッドや布団を販売するページでもなければ、民泊代行業者をあっせんするページでもありません。むやみに高いモノを買わせるような話はしませんし、宿泊客をないがしろにするような話もしません。民泊協会の運営する、誰もが民泊ライフを楽しむためのサイトですから、安心して読み進めてくださいね。


当サイトでは、民泊参入に必要なモノのノウハウ記事を、家具編、寝具編、調理器具編、生活必需品編にページ分けしました。この記事はその中の、寝具編となります。



1 家具家電で最も重要なのは寝具!チョイスはおろそかにしないで!


Airbnb(エアビーアンドビー)など民泊運営で家具家電を揃えるにあたって、一番重要な位置を占めるのは、寝具でしょう。それにはいくつかの理由があります。


1-1.人は、一日の1/3以上の時間は布団の中!快適な就寝環境が大切です。


よく言われる話ですが、人は、1日24時間のうちの1/3前後もの時間を、布団の中で過ごすのです。そして、民泊のゲストというのは一日中部屋の中にいるわけではなく、昼間は観光など外出をしているでしょうから、あなたの民泊で過ごす時間の1/3ではききません。半分でもきかず、2/3以上の時間は布団の中に居るのではないでしょうか?


するとやはり、寝具を快適に整えることは、民泊ホストの至上命題と言えます。良いレビューを付けてもらうため、…というのももちろんそうですが、それ以上に、ゲストの皆さんに快適と満足を提供したいですよね。


寝具の会社であれば、こうした前書きから、「だから高価な寝具を!」という展開になるのでしょうが、別に高価な寝具が快適というわけでもないのが実情なので、「高価か否か」にはあまりこだわる必要はないでしょう。何にこだわれば良いかについては、以降のトピックで詳しく解説していきます。


1-2.好感度が高いこと(=見た目)もやっぱり大切!ゲストに選んでもらえなければ意味がない。


「眠ったときの満足感」が最も重要だと前トピックで言いましたが、やはり、好感度も大切です。見た目ですね。


Airbnb(エアビーアンドビー)の施設一覧表では、各施設の写真が掲載されますが、そのほとんどは、寝具を中心に据えた客室の写真となっています。これはAirbnbや他の民泊サイトに限らず、全てのホテル検索サイトで言えることですね。特に、寝具のカバー類の色や柄は、その施設の印象を非常に大きく左右します。その雰囲気を見て、自分に合いそう/合わなそうと判断して切り分けている利用客は、非常に多いものです。


寝具選びをおろそかにしてはいけない理由が、わかりましたね?



2 寝具の選び方徹底解説!


では次に、ゲストの満足度や好感度を高めるためにどのような寝具を選べば良いのでしょうか?それについて具体的に、徹底解説していきましょう。


2-1.ベッドか布団か?ターゲットとコンセプトによって、どちらでもOK。


まずはベッドか布団か、その選択について。私たち現代日本人は、欧米風なもの、ヨーロピアンなものを好み、良品と思う傾向にあります。そのため、自宅の自分の寝具もベッド(洋風)系でまとめている人が多いことでしょうし、民泊など運営する場合にも「ベッドのほうが良いだろう」と思い込んでいる人が多いです。


しかし。あなたは、Airbnb(エアビーアンドビー)などの民泊ゲストが、どのようなことを望んでいるか、それを理解していますか?リサーチしていますか?


Airbnbなどの現代民泊の宿泊利用者は、大きく2タイプに分かれます。1つは、「ホテルの代替品を求める層」で、爆買いの中国人やセレブなアジア人に多く見受けられます。彼らは、ホテルより安い値段で、ホテルのようなテイストのものを味わいたいと考えています。もう1つの層は、「日本の文化を体験したがっている層」。欧米からの旅行者に多く見受けられます。彼らは、多少自分たちにとって不自由であるとしても、布団という日本っぽい文化を体験したいと望んでいるのです!


Airbnbのノウハウサイトや民泊代行業者のサイトを見ると、「寝具はオシャレで高級感あるものを揃えるべし!」と謳っていますが、それに引き寄せられてくる客層は、爆買いを好むような、あまりマナーのよろしくない人々が多いです。くれぐれも、ご注意を!


ちなみに、厳密に言えばもう1タイプ存在します。それはゲストハウスを好むバックパッカー層なのですが、彼らはベッドでも布団でも、あまり大きなこだわりを持っていない傾向にありますね。


2-2.敷き布団の選び方。「せんべい布団」は避けましょう。


たびたび書いてきましたが、布団の快適さはとても重要です!


2-2-1.敷き布団を買う際は、中綿の重量をチェック。5kg前後のものが快適。


まず最初に敷き布団についてですが、中綿の総量を、絶対に確認しましょう。一般的に、シングルサイズなら3~5kg程度です。しかし3kg程度のものを選んでしまうと、大人の体重が支えきれず、「寝ている間に背中が痛い!」ということになってしまいます。中綿5kg程度のものを選べば、布団でも充分、快適な寝心地を得られますよ。「ベッドは快適、布団はどれも背中が痛い」と思い込んでいる人も多いようですが、そんなことはないのです。


2-2-2.高級品は不要!8,000円くらいの予算で充分良いものが買えます。


値段ですが、ニトリなどの大型チェーン店に行けば、中綿5kg程度のものだと8,000円程度の値段が付いています。ディスカウントストアに行けば、5,000円程度で買えることがあるので、探してみる価値はありそうですね。中綿の量が4kgを下回っていても、「巻きわた」という製法で強固な芯を作っている場合、快適な寝心地を得られるものもあります。それなら5,000円以下で買えるものも!


2-2-3.絶対にロングサイズで!外国人ゲストは体の大きな人が多いです。


民泊向けの布団ということであれば、長さにも気を付けましょう。背の高い外国人が利用することが多いはずですから、なるべく長いものが良いですね。近年の寝具は、ほとんどがロングサイズで作られているので、あまり問題はないと思いますが。


2-3.掛け布団の選び方。羽毛の量にこだわりすぎないで!


次は掛け布団についてです。掛け布団選びは、敷き布団以上に悩ましいですね!中綿の種類が多く、値段も幅広いため、迷いやすいことでしょう。


2-3-1.高級ホテルでは案外、羽毛布団を使っていない。


日本では一般的に、羽毛布団が良いと言われていますね。しかし、一流ホテルの数々が羽毛布団を使っているかといえば、案外そうでもないことにお気づきですか?ホテルの掛け布団は薄手のものが多く、中には布団ではなく毛布を使っていることもあるくらい。それに綺麗なカバーをかけ、さらに肌に触れて汚れやすい部分(内側とえり元)に白いシーツを掛けますね。こうしたものは、寝具としてはあまり暖かくはなく、鉄筋鉄骨構造の建物とエアコンで室温調整することにより、それをカバーしているのです。


2-3-2.10,000円程度の羽毛布団でも、充分に暖かい。


寝袋を思い出してみてください。中には零下まで対応するものもありますが、しかしどの寝袋も大して分厚くはありません。羽毛などそうたくさんは入っていないのです。ということは、実はあまり羽毛含有量の多くない掛け布団でも、問題はないということがわかりますね。布団メーカーや売り場の店員は、高い利益を上げたいから高いもの(羽毛の量の多いもの)を売ろうとするのです。この基準で言えば、やはりニトリなどの薄利多売型の店で探せば、10,000円程度で充分な暖かさの掛け布団は手に入りますよ。


2-3-3.機能性の掛け布団は、期待外れに終わるかも!?


「ニトリで安く良いものが手に入る」ということを頻繁に書いていますが、ニトリのすべてが良いというわけでもありません。ニトリには、「夏季は涼しく冬は暖かい」といった、機能性を謳う布団もありますが、あまり優れた効果でないものも…。同じ値段で普通の羽毛布団を買ったほうが、良い買い物になりそうです。

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