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花詩

花詩

 

野にさく花が ありました

 

それは名前もいらない花

 

みどりの波を背にうけて 

 

うれしそうに咲いていた

 

 

さんご色した その花に 

 

詩をうたった旅人1人

 

小さくかれんなその花に 

 

彼の名まえをあげました

 

 

 ギルバート…

 

 

彼の行方は誰も知らない 

 

花の名まえを知る人もなし

 

 

 ああ なんてしあわせだ

 ああ なんてしあわせだ

 

 

野にさく花がありました

 

それは名前もいらない花

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