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Airbnbを利用した新たな不動産投資が流行に-2


2 エアビーアンドビー不動産投資で儲ける方法を検証してみよう。


トピック1では、昨今のAirbnb(エアビーアンドビー)を使った不動産投資が実は巷の評判ほど儲かっていないのだということを述べました。では、エアビーアンドビー・ビジネスで儲けを出すことはできないのでしょうか?


このトピックでは、様々なスタンスでのエアビーアンドビー関連ビジネスを検証していきます。


2-1.王道の「投機型ホスト」は、よっぽど運や商才がないと儲からない。


まずはAirbnb(エアビーアンドビー)ビジネスの王道と言える「投機型ホスト」についてですが、これはよほどの運や商才を持ち合わせていないかぎり、まっとうな利益を出せません。


「渋谷や京都は需要が大きい」程度の知識は誰でも知っており、むしろ供給過多に陥っているほどで、単純に人気の高いエリアで経営するだけでは黒字経営すら厳しいでしょう。また、民泊ノウハウサイトがセオリーとして挙げる「ホテルを似せたお洒落な内装」を踏襲しても、それもまったく競争を勝ち抜くヒケツにはなっていません。


投機型ホストをやりたいなら、どうすればよいのでしょうか?


(1)「あまり知られていないけれどニーズが高い地域」を上手く開拓する。

(2)激安の不動産物件(ファミリーサイズの物件でも20,000~30,000円くらい)を上手く見つけてくる。

(3)高い値段でも人気を博する、ユニークなコンセプトを実践する。

(4)莫大な先行投資を掛けて、薄利多売で利益を積み上げる。


今から参入してまともに利益をあげられるのは、こうした戦略くらいしかなさそうです。


2-2.空き物件を持っているなら、それなりに利益は出せる。


業務を民泊代行業者に丸投げする投資型のAirbnb(エアビーアンドビー)ホストであっても、すでに頃合いの物件を自前で持っているなら、これはなかなか利益を出しやすいでしょう。


なぜかといえば、これは単純に、投資型ホストの経費の多くを占めている賃貸費を、削減できるため。1泊8,000円の値段で1カ月に15日しか予約が入らないとしても、(さらに民泊代行業者に代行料を払っても、)家賃がかからないなら50,000円くらいの手取り月収は得られます。ファミリータイプ(のサイズ)の物件でも、よほど集客力の高いホストでないかぎり、現実的な収入額はこれくらいなもの。


ただし、空き物件を持っており、かつ自分でホスト業務をこなせるなら、10万円くらいの手取り月収も可能になるでしょう。


2-3.空き不動産を持っているなら、民泊許可物件として貸し出すのが一番儲けやすいかも?


市場を冷静に観察して導き出される答えとしては、もしあなたが頃合いな不動産(空き物件)を持っているなら、それで自らAirbnb(エアビーアンドビー)ホストをするのではなく、他のホスト志望者に民泊許可物件として貸し出す関わり方が、最も儲けやすいかもしれません。


このビジネススタイルの場合あなたは、これまでの賃貸相場よりも2割増しくらいの家賃を得ることができます。また、民泊ホストに間口を広げることでこれまでよりも借り手は見つかりやすくなりそう。さらに、あなた自身は民泊代行業者に代行料を払う必要はなく、宣伝や集客に苦心する必要もありません。あなた自身は苦労を要することなく、かつ従来の家賃以上の額は稼げるでしょう。


もう1つの利点として、あなた自身は民泊ホストではないため、民泊トラブルで近隣住民やゲストなどからクレームを受けることは(まず)ありません。


2-4.莫大な資産があるなら、大型民泊施設を経営する手が有効。


もしあなたに億単位の莫大な資産があるなら、ビルやマンションを丸ごと用いるような大型の民泊施設を経営する手もあります。これは、アパマンホールディングスなどの賃貸業者・建設業者がすでに取り組みはじめていますが、合法かつ確実に収益をあげるAirbnb(エアビーアンドビー)投資としては、このビジネスプランが最も生き残りやすいでしょう。このビジネスプランのメリットは2つ。


(1)賃貸借契約や管理規約の制限を受けない。

(2)管理人室のような場所に1人2人のフロントスタッフを置けば、管理コストが大幅に節約できる。


大型民泊施設は、エアビーアンドビー投資ホストの二大弱点と言える部分をこのように克服できます。そのため、中小の投資型ホストを蹴散らして大型民泊施設(の事業者)が投資型民泊市場を独占するようになる可能性はありそうです。


2-5.スキルがあり、不労所得にこだわらないなら、民泊代行業に参入してみる?


もしあなたが、すでにAirbnb(エアビーアンドビー)のホスト業に熟達しており、さらに不労所得にこだわらず体を動かす気があるならば、民泊代行業の側に回るアイデアもあります。下記のようなものが代表的でしょうか。


(1)ホームページと会社を作って自ら民泊代行ビジネスをやる。

(2)既存の民泊代行業者のスタッフとして従事する。

(3)民泊セミナーの講師や民泊ノウハウ本を書いてみる。

(4)(あなたがスーパーホストの称号を持っているなら、)エアビーアンドビー・サイトが設けている民泊代行業を請け負う。


なお、民泊新法が予定通りに制定された場合、投機型ホストはチェックイン対応をするスタッフ(民泊施設管理者)を雇うことが必須となるため、民泊代行業者に類するスタッフの需要は増えるかもしれません。


2-6.我が家でホームステイ型民泊を営むなら、月収30,000~50,000円を安定継続できる。


最後に、これまで話題に上ってこなかったホームステイ型民泊について。


ホームステイ型民泊は、「不動産投資」といったものとは違うものになりますが、Airbnb(エアビーアンドビー)を用いた事業としてはなかなか優秀な特徴を持っています。


部屋を1つ貸す程度では、月収額はせいぜい50,000円がよいところで、「おこづかい」「副収入」の域は超えませんが、「赤字に陥る心配がない」という点はビジネスとして秀逸ではないでしょうか。


ホームステイ型民泊は、ほとんど家の中にあるもので営むことが可能ゆえ、ランニングコストがほとんど掛からないので、たとえ稼働率が40パーセントでも10パーセントでも、「赤字に陥る」ということはおきません。

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