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【徹底解説!】CASIOカシオのカメラの特徴は?歴史は?

名刺サイズのデジタルカメラ「EXILIMエクシリム」が有名なので、CASIOカシオがカメラメーカーの1つであることを知らない人はいないでしょう。かといって、(失礼ではありますが)カメラ界隈でCASIOカシオのカメラを賞賛する声というのは、あまり聞いたことがありません。しかしその割に、売り上げ減から激しい統廃合の起こったカメラ業界において、いまだに生き残っているCASIOカシオ。


淘汰の激しいデジカメ業界で、CASIOカシオはなぜ、生き伸びることが出来ているのでしょうか?CASIOカシオのカメラにはどのような特徴・魅力があるのでしょうか?



1.一目でわかる!CASIOカシオカメラの特徴。


  • 超安価なコンデジや超小型なコンデジで有名。

  • コンパクトデジカメ分野においては国内シェア3位以内を長年キープしている。

  • ミラーレスや一眼レフは出していない。

  • レンズはPENTAXペンタックス製のものを搭載している。

  • 全天球型カメラやアクションカメラなど、変わり種に次々とチャレンジする。

  • 基本的にはは、若者のスナップ撮影向きカメラのメーカー。

  • カメラを追求したい人には向いていない。



2.高性能じゃなくても勝ち抜く道はある。CASIOカシオのカメラを徹底解説。

CASIOカシオは、一眼レフやミラーレスは開発していませんが、コンパクトデジカメの分野では業界ナンバーワンというくらいに豊富な機種を投入しています。


CASIOカシオをカメラメーカーの1つとして広く認知させたのは、「名刺サイズのデジタルカメラ」というコンセプトで話題を呼んだ「EXILIMエクシリム」です。

CANONキヤノンやNikonニコンが懸命に画質の向上に汗水流している中、CASIOカシオは全く方向性の異なるカメラをリリースしたわけですが、これが市場には非常に受けたのでした。大衆のほとんどはカメラにそう高い画質性能を求めているわけではなく、ポケットにしのばせてどこにでも持ち歩け、友人たちとの楽しいひと時をパシャパシャと記録できる手軽さを求めていたのです。CASIOカシオは、こうしたいわゆるライトユーザーをターゲットに勝ち進んできたメーカーと言えます。


「名刺サイズのデジタルカメラ」の成功を皮切りに、高倍率ズーム搭載機や動画撮影に強い機種、MP3プレイヤーの機能を兼ねるものなど、様々なタイプのデジタルカメラを発表してきています。CASIOカシオのEXILIMエクシリムといえば「名刺サイズ」だと思っている人は多いかもしれませんが、名刺サイズではないカメラもたくさんリリースしているのです。


こうした機種は、どれもかなり安価な価格設定をされていることも大きな特徴です。10,000円そこそこで買えるカメラが、CASIOカシオには少なくありません。この価格帯設定は、他のカメラメーカーとは重複しておらずCASIOカシオの独壇場で、中高生のお年玉やバイト代でも手軽に購入できる価格だったゆえ、携帯電話やスマートホンがカメラ機能を兼用するようになってからもなお、あまり売り上げを落とさずに勝ち抜いてきています。


実は、初めて液晶画面付きのデジタルカメラをリリースしたのはCASIOカシオで、技術開発力自体は決して無いわけではないのですが、敢えて低価格帯をターゲットにし続けてきているようです。CASIOカシオは、「子供のオモチャのようなものを作る」と揶揄されることが多いですが、しかし敢えて市場にたしかに存在するそのニーズをターゲットにし続けることで、売り上げとしては勝者になっています。


カメラそのものとしては、画質の良さを自慢できるようなものではなく、コンパクトデジカメではボケ味のある写真は難しいので、「カメラをたしなみたい」と考えているなら他のメーカーのものを選んだほうが無難です。



3.ココがイマイチ・・・。CASIOカシオのカメラの欠点を挙げるとすれば?

高画質のカメラや見事なボケ味を演出できるカメラを、CASIOカシオに求めることは難しいです。

しかし、それ以外の希望に関しては、高倍率光学望遠、高画質動画、小サイズ、カラーバリエーション、超連写、耐衝撃・防水・防塵・耐低温度、手ぶれ補正、タッチパネル搭載などなどを特徴とした機種は網羅しており、ニーズに適う(しかも安い)機種をCASIOカシオのカメラで見つけられる人は少なくないでしょう。



4.CASIOカシオの代表的なブランド一覧。

カメラは、メーカーの名前以外にニックネームのようなものが付いています。販売店のスタッフなどは、「オススメはEXILIMエクシリムですね」といった具合に、商品の説明や比較の際にこのニックネームのほうを多用することも多いので、有名なものや購入検討している分野のものは一通り覚えておきましょう。


(1)EXILIM(エクシリム)

コンパクトデジカメを幅広くラインナップしています。

注意すべきなのは、「名刺サイズ」のカメラだけでなくあらゆるタイプのあらゆる機種が「EXILIMエクシリム」名義でリリースされていること。あなたがチラシを見て気に入ったのがEXILIMエクシリムのどれかであった場合、販売店に行く前に型番(EXILIMのあとに続くアルファベットや数字の羅列)もしっかり書きとめておきましょう。



5.CASIOカシオのカメラ作りの歴史。

設立は1957年、前身の樫尾製作所にいたっては1946年に設立されています。計算機を作る会社からスタートした同社は、次々と計算機を小型化していき、日本国民を驚かせました。その技術力から時計や電子ピアノ、電子辞書など、電子機器を幅広く開発するマルチメーカーへと進化していきます。

若い世代にとってCASIOカシオは、「子供用のデジタルオモチャを作るメーカー」というイメージが強いかもしれませんが、1982年にはパソコンも自社開発。その後もたびたびパソコンを開発していたりと技術開発力は高く、1995年に世界で初めて液晶画面付きのデジタルカメラを開発したのは、他でもなくCASIOカシオなのでした。

カメラメーカーとしての評判はあまり高くないながらも、「名刺サイズのデジカメ」というコンセプトで開発されたEXILIMエクシリムはベストセラーとなりました。以降も後継機種が出続け、派生機種がどんどん広がり、今やコンパクトデジカメのシェア率は国内トップ3以内を常にキープし続けるほどの支持を得ています。



いかがでしたか?

CASIOカシオのカメラを賞賛する人はあまりいないかもしれませんが、画質性能が高くないのは戦略性によるもので、技術力自体が低いメーカーではありません。そして大衆のニーズを捉えることは非常に巧く、しかも価格破壊を起こすことも巧いので、もしCASIOカシオが一眼レフや高画質ミラーレス一眼に目を付け始めたなら、カメラ業界に大きな革命を起こす可能性はあります。大衆のニーズはさらなる高画質化よりも小型化や利便性にあり、それを最も得意とするのはCANONキヤノンやNikonニコンよりもCASIOカシオだったりするのです。

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