老後の趣味にカメラを始める人は多いですが、それは非常に理にかなっています。
カメラをたしなむことは、肉体や脳が老化に向かうシニア世代にとって、単なる趣味の枠を飛び越えて健康維持・健康増進・アンチエイジングの効果があるからです。
健康は、健康になろうと気張って何かをするとむしろ逆効果になってしまうことが多いんですが、カメラを楽しむことは、カメラを楽しんでいるうちに「いつの間にか」健康やアンチエイジングを為しえてしまえるので、そういう点でもとても良いですね。
この記事では、カメラをたしなむことで得られる6つの健康メリットを、詳しく楽しく紹介していきます。
健康メリット1.歩く距離が増える。歩くことはとても良い健康法。
まずは、とてもシンプルでわかりやすい、でもあなどれない健康効果です。
写真を撮ることで自然と、長時間立っている・長時間歩く筋力が身に付く。
昔は、健康法と言えばジョギングがいの一番に挙がりました。しかし近年では、ジョギングでは運動過多と言われています。では何が健康に良いのかといえば、「歩くこと」なんですよね。歩くことは、当たり前に行われているように感じますが、何気に体中の筋肉を使っています。そしてそれこそが、日常生活に必要な筋肉・体力を維持するうえとても重要かつ実用的なんですね。
カメラの撮影に夢中になっていると、あっという間に1時間2時間が経過しています。この1~2時間をただ黙々とウォーキングするのはとてもキツいですが、カメラに夢中になっていればほとんど苦ではありません。
シニアが陥りがちな運動不足や整骨院通い、通販中毒を防止できる。
何時間も立っていられるというのは実はすごく大切なことで、シニアにはこれが出来ない人が多いです。すると、整骨院通いになってしまったりサプリメント漬けになってしまったり、通販中毒になってしまったり・・・。
カメラを趣味にすることで、定期的に外出し、長時間立っている時間を作ることは、健康維持・健康増進・アンチエイジングにとても有意義なのです。
特に、ひざが痛いなと感じ始めたなら、サプリメントや整骨院に頼るよりも足腰の筋肉を鍛えはじめしょう。
女性は特に、整骨院や通信販売中毒に陥ってしまいやすい傾向にあります。奥様の健康と体力にかげりが見え始めたら、ステキなカメラをそっとプレゼントしてあげるのはいかがでしょうか?あなたもカメラをたしなむなら、デートの機会も増えますね。それもまたステキなことです。
若い世代でもオフィスワークの人には、カメラによる散歩がとても有意義。
シニアだけではありません。オフィスワークが圧倒的に増えた現代、若者でも長時間立っている体力・筋力のない人はとても多いです。それは健康を損ない、美容にも悪影響です。
1時間立っているだけでもキツいなと感じてしまう人は、すでに相当筋力が弱っています。カメラの趣味をキッカケに、歩く時間を増やしてみてはいかがでしょうか?
体力づくりを意識するなら、敢えて重めのカメラを選ぶのも賢いアイデア。
またそういう意味では、敢えてちょっと重たいカメラを選ぶのも良いかもしれません。1kg超の一眼レフカメラを提げて歩くと、手ぶらで歩くよりもずっと筋力強化に効果的です。しばらく歩いたあとカメラを首から外したら、とても体が軽く感じるでしょう。
最初はちょっとしんどいなと感じるとしても、繰り返しているうちに筋肉痛にはならなくなってきます。それが「筋力が付く」ということですよね。
健康メリット2.旅行が増える。旅行による五感の刺激は脳を若返らせる。
カメラが好きになると、恰好の被写体を求めて旅行に繰り出す人が増えます。この旅行というのも、健康にとても役立つものです。
旅行ではたくさんの距離を歩く。「今しか見れない!」という気持ちがいつもより頑張って歩かせてくれる。
旅行では、なんだかんだといってかなりの距離を歩くことになります。観光地は長い距離を歩くものが多いんですね。普段あまり体力のない人も、「今しか見られない景色だから!」ということがモチベーションになり、いつもより長く歩けます。このちょっとした頑張りが、体力強化にはとても有効です。
旅行では珍しいものをたくさん見聞きする。楽しみながらシナプスがどんどん活性化!
また旅行では、珍しいものをたくさん見聞きします。これは脳にとってとても良い刺激で、脳を若返らせる効果があります。知らないジャンルの本を読んで脳を活性化しようと思っても、すぐに疲れて断念してしまいますが、旅行は楽しみながらシナプスを存分に刺激することが出来るのです。
旅行で不慣れな交通機関や路地を切り抜けることは、脳の活性化に役立つ。
旅行ではさらに、慣れない場所でバスを乗り継いだり、地図を見ながら知らない路地を歩いたりすることになりますが、これもまた、脳の活性化・・・つまり脳の若返りに役立ちます。
不慣れな物事への対処力が向上し、旅行以外の場面でも新しいものへの抵抗感が薄れてくるでしょう。
健康メリット3.人脈が増える。人付き合いによる脳の刺激と交流は、脳も体も若返らせる。
カメラをたしなみはじめると、人脈も広がっていきます。これも楽しくて魅力的ですよね。
インターネットは特に、交流範囲を格段に広げてくれる。SNSに参加してみよう。
昔は、直接カメラを教えてくれるお師匠さんや生徒仲間くらいしか交流が得られませんでしたが、今はインターネットを使うことで、日本中の、いや、世界中のカメラファンと親しくなることが出来ます。
ぜひ、FacobookなどのSNSに参加し、写真好きの集まるグループに参加し、あなたの撮った写真をシェアしたりしてカメラファンと交流を図りましょう。
シニアは若者よりも、見知らぬ人と仲良くなりやすい!
シニア世代の場合、友達作りはいっそうスムーズに進みます。若い人たちはシャイであったり、異性を気にし過ぎて打ち解けにくい傾向にありますが、シニアになってくると性別の違いを意識することもあまりなくなり、素直に交流ができるようになります。若い世代の友達が増えるのも楽しいですよね。
友達をたくさん作りたいなら、写真の得意分野を作って積極的にアピールするのが得策。
カメラを通じて友達をたくさん作りたい場合には、何か1つ、得意分野を作るとよいです。鉄道でも良いですし、空や花でも良いでしょう。すると、多くの人があなたを一目置いてくれるようになり、話しかけてもらえる機会や注目される機会が増えます。
人付き合いが増えると脳が若返る、外出が増えるとオシャレをするので外見も若返る。
そして、人付き合いの活発化は、やはり脳の若返りに効果があります。たくさんの会話を処理し、たくさんの情報を処理しようとすることで、あなたは頭の回転の速さを保てます。
また、人付き合いが活発になると自然と外出する機会も増えます。するとオシャレをする気持ちも高まり、格好に気を配ることで外見も若返ってきます。
健康メリット4.人に教える。存在意義を実感できると人はハツラツとし、長生きする。
カメラを人に教えるなんてまだまだ無理!?そんなことはありません!
他の芸術の感性や理科的な頭脳が、カメラの上達にとても役に立つ!
カメラは不思議なもので、これまで培ってきた他の芸術の感性や、理科的な頭脳がとても役に立ちます。そのため、シニアになってからカメラを始めても、人生経験の少ない若い人よりもずっと早く上達してしまうことが多いです。定年退職後なのであればカメラを練習する時間も豊富にあるため、それゆえすぐに上達してしまうことも多いですね。
すると、カメラにおいても「人に教える」という役回りに立ってしまう人が少なくないでしょう。
「教える」ことで脳はさらに活性化する。交流の若返り効果も得られる。
そして、「教える」ということをやっていると、頭は益々その事柄を理解しようとフル回転するので、脳は活性化し、若返ってきます。また、教えることは交流にもなるので、上述した交流による若返り効果も得られます。
「教える」ことで、自分の存在価値に誇りを感じるようになる。気持ちのハリは老いから遠ざけてくれる。
また、「教える」という立場に回ることで、あなたは自分の存在価値に誇りを感じるようになるでしょう。定年退職によって失われがちな、「人の役に立っている」「やるべきことがある」「人に頼りにしてもらえている」という充実感が、あなたの心身を老いから遠ざけてくれます。
健康メリット5.デジタルに触れる。若者文化・都市文化に順応できる。
若者文化・都市文化にむやみに「迎合する」必要はありませんが、「順応する」ことは暮らしていくうえでとても大切なことですね。
デジタル時代においては、カメラをたしなむならパソコン操作も覚えられる。
デジタル時代において、カメラを使うということはすなわち、パソコンを使うことをも意味します。パソコンを使わなくても画質補正やプリントは可能ではあるのですが、ほとんどの場合カメラをたしなむ人は、パソコンで補足的な作業をすることになります。
そう難しいことはないので、良い機会だと前向きに捉えましょう。またはやっている人にとっては、些細な作業に感じるかもしれませんが、やっていない人とはものすごい差が広がっていきます。
カメラをキッカケに、積極的にパソコンを使っていこう。ATMなどのデジタル機器に順応しやすくなる。
パソコンをはじめとするデジタル機器は、シニアにとってどうしても苦手分野になりやすいものですが、カメラをたしなむことで無理なくパソコンと付き合い、そしてパソコンのスキルを高めていけます。ATMに代表されるように、生活インフラはどんどんデジタル化していくことが予測されますが、パソコンに馴染み、詳しければ、そうしたデジタル機器にもすんなり対応していけるでしょう。
カメラで写真を撮ったら、画質補正やプリントアウトだけでなく、自前の写真を加工して年賀状を作成してみたり、インスタグラムに投稿してみたり、写真素材サイトで販売を試みたりといったことを、積極的にやってみると良いです。そうした試みがさらに、あなたをパソコンやデジタルに強くしてくれます。
カメラをたしなむことは、スマートホンにも強くなる。
また、近年のカメラは、スマートホンとの連携機能も充実しています。カメラで撮った写真が、瞬時にスマートホンにも保存され閲覧できたり、撮ったその場でSNSに投稿できたりするのです。
こうしたハイテクなことも操作は意外に簡単で、臆せずやってみることで、スマートホンにも強くなるでしょう。スマートホンに強いことも、これからの時代にはとても大切なことですね。
若い世代のパソコン嫌いさんの克服にも、カメラはオススメ。
なお、若い世代でパソコンを苦手にしている人も、カメラ趣味をとおしてパソコンを覚えていくことは非常にオススメできます。カメラはその気になればパソコンが全くわからなくても使えるので、切羽詰まった気持ちになることなく、マイペースにパソコンに取り組む機会を作れます。
健康メリット6.カメラは若者と共通のカルチャー!若者に交じると気持ちが若返る。
「若者と一緒に居ると外見や振る舞いが若返る」という話、聞いたことはありませんか?
カメラは幅広い世代に愛好される。しかも趣向の違いが少なく、話題が合いやすい。
若者と戯れていられるものなら積極的にしたいものですが、しかしシニアにとって、若者とは会話が合わないことが最大の障壁になってしまいますよね。
音楽は若者も好きですが、好むジャンルやアーティストが全然違いますし、スポーツは若者も好きですが、ゴルフや野球にはあまり興味がありません。
その点、カメラというのは幅広い世代に愛されており、かつ年代による趣向の違いが少ないので、シニアでも若者と共通の話題を作りやすいカルチャーと言えます。
若者たちのミラーレスカメラや可愛いカメラを否定しないこと!
カメラの中にも幾つかは、シニア世代と若者世代で感性が食い違いやすい事柄があります。
まず1つ目は、カメラの形状や外観について。
シニア世代は、「カメラと言えば一眼レフだ」と感じている人が多いことでしょう。しかし近年の若者にとって、カメラを本格的に楽しんでいても、一眼レフカメラにあまり魅力を感じていない人が多いのです。若者たちは、文化的影響から、サイズのコンパクトさにとても重きを置きます。また、何にせよオシャレな世代ですから、カメラにも外見的な可愛らしさを求めるのです。
あなたから見れば、ピンクのカメラなどはオモチャにしか見えないかもしれませんが、そう感じてもそれは口にはしないようにしてください。
デジタルエフェクトもカメラの技術・文化の1つとして尊重しよう。
もう1つ、若い世代特有のカメラの傾向があります。
それは、撮影技術によってアーティスティックな写真を得ることよりも、カメラ本体やインスタグラムなどに内蔵されている「デジタルエフェクト」(アートフィルター)を積極的に活用しようとする若者が多いということです。
レトロな雰囲気を出すために、カメラの露出を調整したりはせず、フレアを狙ったりはせず、レトロ調のデジタルエフェクトを掛けることで解決するのです。
こうした手法も、シニア世代やカメラ玄人からすると、ちゃちっぽいと感じたり説教をしたくなってしまったりするかもしれませんが、やはり口に出すのは控えましょう。こうしたものは若者たちの生活の中に自然に溶け込んでいる文化なので、良し悪しの問題ではないのです。また、彼らのデジタルエフェクト写真にもセンスの良いものがたくさんありますし、その技術に学べることはあるでしょう。
教えることも大切。教わることも大切。
カメラを通じて若者たちと交流するなら、あなたの知っている知識や技術、歴史などを色々と教えてあげると良いです。上述したように、その「教える」という行程自体が、脳を活性化し若返らせてくれます。
その一方で、「若者たちにリスペクトを示すこと」もまた大切です。若者たちはへらへらしているように見えて、しかし特に芸術の分野ではものすごいセンスを見せることがあります。簡単なことしか知らなくても、それでも素晴らしいことをやってのけたりするのです。彼らのこうした感性を、「一人の大人」としてリスペクトし、真剣に耳を傾けることで、あなたの感性は非常に若返るでしょう。「感性が若いこと・柔軟なこと」もまた、若さを保つうえでとても大切なことです。
いかがでしたか?
右脳を使い、左脳を使い、足腰を使う。
人と交流し、パソコンを使い、外出する機会を増やす。
カメラの趣味というのは本当に有意義なもので、しかも敷居が低いのがまた魅力的です。デジタルのカメラはとても賢いですから、オートモードでシャッターを押すだけでもキレイな写真を楽しむができるんです。それだけでも全然かまわないでしょう。
そうしてカメラに夢中になっていたら、いつの間にか体力もついて脳も使ってデジタル機器にも強くなった!
楽しみながら健康維持・健康増進・アンチエイジングが出来る。それがカメラというもなのです。