在宅介護が辛いと感じはじめても、どのタイミングで老人ホーム入居に移行していけばよいか迷いますよね。
トリガーとなるべくタイミングは幾つかありますが、今回は「ケガ」を取り上げます。
親が足腰にケガをしたら、在宅介護打ち切りの時。
介護している親御さんが足腰にケガをして、病院に行くような流れになったなら、「そろそろ老人ホームに移行するときだな」と考えましょう。
人は家族のケガや病気に対して、「きっとすぐ回復するよ!」と楽観的に捉えたくなるものですが、現実問題として高齢者の足腰のケガは、非常に大きな影響を持ちます。
足腰をケガして外出が出来なくなったりすると、体は急速に衰えはじめます。
ケガした部位をかばって他の部位をケガしてしまいやすいばかりでなく、内臓の病気にもかかりやすくなります。
外出が出来ないと気分が沈みやすく、情緒不安定や認知症の悪化も促します。
様々な面から、もう在宅介護はしんどくなります。
本人がというより、家族にとって介護することがしんどくなります。
老人ホームを嫌がるなら、医師に説得してもらおう。
家族が「そろそろ老人ホームで安静に過ごそうか」と勧めても本人が頑なに抵抗するなら、病院の先生に頼りましょう。足腰のケガを診てくれた先生か、それ以外の病気やケガで診てくれた先生でも良いでしょう。
「先生の口から、老人ホームに入るべきだと説得してやってくれませんか」とお願いすれば、先生は察して、親御さんに力説してくれるでしょう。
医者の勧めのほうが説得力があり、聞き入れやすいです。
またはその時にまだ抵抗を示しても、次にケガや病気、大きなアクシデントがあったとき、堪忍するでしょう。決定打でなくボディブローでも良いのです。
足腰が悪くなると、家族が支えなければならない機会が激増します。
特に、トイレに行くのすら支えが必要になってくると、在宅介護は非常に辛いです。
24時間スタッフが見守ってくれている老人ホームでお世話になるほうが、賢明です。