介護の必要になってきた親をデイサービスに通わせよう、と思ったら、デイケアという似たような名前の施設があることに気づきます。
デイサービスとデイケアはどのように違うのでしょうか?
デイサービスとデイケアの共通点。
デイサービスとデイケアは、提供されているサービス内容としては似ています。
リハビリテーションやレクリエーションといった老化予防、認知症予防の取り組みを中心に、食事介助や入浴介助、排泄介助などが提供されます。家から施設まで送迎があり通所が楽で、朝から7~8時間滞在するのが主です。
デイサービスとデイケアの違いは?
では今度はデイサービスとデイケアの相違点についてです。
デイケアはリハビリテーションが中心の施設。
デイケアは医師、看護師、理学療法士などが常駐し、介護施設というより病院。
デイケアは利用の際に少々手間がかかる。
デイケアはデイサービスよりもストイック。
それぞれの項目を詳しく解説しましょう。
デイケアはリハビリテーションが中心の施設。
デイサービスは、老化防止のリハビリテーションも含めて、レクリエーションや生活補助など様々なサポートをしてもらう場所です。
対してデイケアは、リハビリテーションを行うことが根幹にあります。その付属として食事や排せつ、入浴、レクリエーションなども付きます。
デイケアは医師、看護師、理学療法士などが常駐し、介護施設というより病院。
デイケアには、医師や看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などの医療専門家・リハビリ専門家が常駐しており、充実したリハビリを受けられます。リハビリの最中に何かあればすぐに医師に診てもらうことが出来ます。
デイケアは利用の際に少々手間がかかる。
デイケアの場合、利用を希望するなら事前に健康診断を受ける必要があります。そして「診療情報提供書」や「健康診断書」を作成してもらい、その提出が必須となっています。
そのため、デイケアは利用の前に少々手間やお金がかかります。
デイケアはデイサービスよりもストイック。
デイケアは、デイサービスよりもストイックにリハビリテーションを行う場所、と考えたほうがよいです。
理学療法士や作業療法士とマンツーマンで30分ほどリハビリを行ったら、あとはそのプログラムを一人で黙々と、数時間もこなしたりします。
レクリエーションで他の利用者さんと交流したりすることも可能ではありますが、それがメインの目的と考えているとデイケアではしんどいでしょう。
一般的に、トータルで老化防止や認知症予防の取り組みを行いたい場合はデイサービスが向きます。介護者家族の手を煩わせずに入浴や食事も済ませたい、といった目的も、デイサービスが適しています。
デイケアは、入院生活のあとに病院で行っていたリハビリメニューを継続したい人に向きます。