ケアマネージャーが「週に2回はデイサービスに行きましょう」と提案した。
近所の友人たちもちゃんとデイサービスに通っている。
それなのにうちの親はデイサービスに行きたがらない・・・
そんな悩みを抱えるご家庭もあるでしょうか。この問題はどうすればよいのでしょうか?
デイサービスばかりがリハビリではない!
デイサービスのレクリエーションが子供じみすぎている・・・デイサービスのリハビリが単調でつまらない・・・そのような訴えに対して、見学してみて「確かにな」と感じることもあるでしょう。
デイサービスの目的の1つが、老化や認知症に対する予防です。それに有効な行動は何もデイサービスだけではありません。
カラオケや旅行、ボランティアなど夢中ならそれも有意義!
たとえば、デイサービスは嫌うけれどカラオケが大好きで何時間も熱唱してくるなら、それも立派な運動やボケ防止になっています。
デイサービスをサボって友人たちとバスツアーに出かけていくなら、そのほうがリハビリや認知症予防になっています。
公民館のボランティアに繰り出して幼稚園児の世話など楽しんでいるなら、そのほうがよっぽど尊いです。
「体を動かす」「頭を使う」「人とコミュニケーションする」この3つを割りと満たしているようであれば、デイサービスにこだわらなくても良さそうです。
働くことが楽しい高齢者もいる。
シルバー人材センターのようなところに登録すると、定年退職を迎えた高齢者でも無理なく働ける仕事を紹介してくれます。普通に自分で求人サイトなどを覗いて、高齢者が応募できる仕事もあります。友達のツテで働かせてもらえることもあります。
定年退職の年齢を超えていても、「いや、働くことが楽しい」「ぜいたくのためにお小遣いを稼ぎたい」と感じる高齢者もおり、そういうモチベーションのほうが外出をしやすいなら、それはまったく尊重してあげて良いことです。
外出の内容にお金がかかるとしても、本人の年金や予算の範囲内ならかまわない。
「デイサービスに行かずに小旅行に行ってしまう」などの場合、介護家族はお金の心配も感じたりするでしょう。デイサービスは介護保険適用により1回1,000円程度の出費で済む外出ですものね。
しかし、他の外出に出かけてしまうとしても、それが親本人の年金や貯蓄の範囲内なら、尊重すればよいでしょう。
介護年金はフル活用すべきですが、デイサービスに使わないなら他のサービスや福祉用具に充てることも出来ます。ケアマネージャーさんに有効活用法を考えてもらいましょう。
デイサービスに行くことが絶対的な正義というわけではなく、デイサービスのレクリエーションやリハビリが最も有意義というわけでもありません。
当人が頻繁に外出し、体や脳を使っている様子であれば、デイサービスを嫌うこと自体はあまり問題では無さそうです。