在宅介護で高齢者の親と向き合うことは、大変な家庭が多いものです。
そのうえ、親御さんが何かと浪費をしていてあなたがた夫婦の家計を圧迫しているなら・・・どうしたものか頭が痛いでしょう。
この問題はどう対処したらよいのでしょうか?
認知症が始まっているかも?検査をしましょう。
その浪費が急に始まった、ということであれば、認知症が始まった可能性があります。
たとえば、通販番組を見ながら、やりもしない運動器具を次々と買ってしまったり、同じような健康食品を次々と買ってしまったりするなら、認知症である可能性が高いです。
「似たものを買ったことを忘れている」「自分がそれを扱えないことを忘れている」という状態ゆえ、不毛な浪費をしてしまうのです・・・。
「もうフィットネス器具を買うのはやめて!」と注意しても、注意されたことすら忘れてまた買ってしまう、という惨事に陥りがちです。こうなったなら、お金の管理をもう辞めさせたほうがよいです!
「年金生活者とて自分の予算で楽しむのが普通」と心得て。
親御さんが高齢者となってきたとき、「これからは私たちが支えてあげなければ」と慈愛を注ぐのは素晴らしいことです。しかし、お金のことに関してはあまりあなたがた夫婦がかぶる必要はありません!
高齢者は、定年退職を迎えてお金を稼げなくなったとしても、毎月年金を得ています。夫婦で20万円ちょっとは貰っているはずで、それだけあれば色々と楽しむことは出来ます。
さらに、貯蓄も持っているはずです。洋服を買いたがる、旅行に行きたがる、などの嗜好費用は、自分の貯蓄から出させればよいです。
あまり甘やかさずに、「自分の年金や貯蓄で生活させよう」と考えましょう。
普通よりも浪費ぎみなら、なおさら自分で責任を取らせるべき。
しょっちゅう外食に行きたがるなど普通の高齢者よりも浪費ぎみなら、なおさら自分で責任を取らせるべきなのです。
あなた方夫婦のやりくりが苦しいのに、その顔を見せずに浪費欲求を満たしてあげるのは、「優しさ」というよりは「甘やかし」で、良くないことです。
浪費ぎみな親御さんのためにあなた方夫婦が身を削るのは、正しい在り方ではありません!
外食やぜいたく、ショッピングなどは、毎月の年金の中でやりくりをさせたり、貯蓄を使って支出させましょう。
いかがでしたか?
親や高齢者をいたわることは大切なことです。
しかし、甘やかしすぎないように注意しましょう。
特に親御さんの「浪費」に対して、あなたがた夫婦が労働時間を増やしてまでかぶるようなことは間違っています!