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投資型民泊の特徴は?Airbnbで高級マンションにも安く泊まれる!-4


4 高級な民泊施設、ほかにはどんなものがある?


Airbnb(エアビーアンドビー)は「民白」の検索・仲介サイトなのですが、その一方で、「ユニークな宿泊施設の充実」もウリにしています。高級マンション以外にも、高級な宿泊施設があるのです。


4-1.お城やヴィラ、まるまる貸切のリゾートホテルなんかも!


世界191カ国200万軒にも上るAirbnb(エアビーアンドビー)の登録施設の中には、なんと、お城やヴィラ、まるまる貸切のリゾートホテルなんかもあったりします!お城の登録数は、2016年春現在で、1,400室以上もあるそうですよ。

ただし、そうしたユニークな高級施設のほとんどは、外国にあります。同じAirbnbでも日本はあまり、ユニークな高級施設はありません。お城の代わりに、六本木などの高級タワーマンションがあるような感じでしょうか。


日本の場合、ユニークな施設といいますと、庭にテントを張ったり、屋上に寝袋で寝たり、といったチープな、またはポジティブに表現してもアドベンチャラスなものばかりですね。(それはそれで面白いかもしれませんよ!宿泊滞在の感動度合いは、値段や高級さとは比例しません!)

なお、「旅館をまるまる貸切!」といったものなら、日本のAirbnbでも見つかります。または、ログハウスの一棟まるまる貸切程度なら、ちらほら見つかります。1泊10万円程度で10人くらい泊まれたりします。


4-2.高級な民泊施設を望むなら、Airbnb(エアビーアンドビー)以外にも目を向けてみよう。


これも海外のお話ですが、高級マンションや高級施設に特化して扱っている民泊仲介サイトがあるのです。


①luxuryretreats.com  http://www.luxuryretreats.com/ 

まさしく「高級マンション」を専門に扱っているサイトで、登録施設数は2016年春現在、2750件を数えています。1泊2000ドル(約220万円)なんていうとんでもない高額なものも!高級ホテル以上ですね!


②OneFineStay http://www.onefinestay.com/

こちらは、ロンドン、パリ、ニューヨーク、ロサンゼルス、ローマの5都市のみの民泊施設に限定して扱っています。

扱っている物件は高級物件が多く、長期休暇中に自宅を離れる際、その期間だけ貸し出しているようなタイプの部屋が多いとのこと。

ロンドン、パリ、ニューヨークなども近年の日本同様、民泊経営がとても盛んなのですが、日本とはややスタンスが違います。日本は、多くが投機目的で、イチから物件を借り上げて経営するビジネスチックなものが多いですが、ロンドンやパリなどの場合、あくまで「自分の家を使わないときに貸す」という、「本来の民泊」「本来のシェアリングエコノミー」を地でいくオーナーが多いようです。日本よりも節操がありますね。そのため欧米諸国では、日本のように民泊やAirbnb(エアビーアンドビー)が嫌われ者扱いされたりはしないのです。

ちなみにこのOneFineStay、日本ではまったく無名ですが、世界ではすでに130カ国ものユーザーに利用されているとのこと。



5 日本はまだ、「シェアリングエコノミー」を理解していない?


トピック4の終盤でお話したことを、少し掘り下げてみたいと思います。

欧米では、日本ほどAirbnb(エアビーアンドビー)や民泊が叩かれていたりはしないのです。

なぜ日本と欧米で差が出てしまったのでしょうか?それは、日本のAirbnbが、あまりにもビジネスチックに、拝金主義になり過ぎてしまっているからなのです。


5-1.本来のシェアリングエコノミーは、「善意によって安価にすること」。


欧米では、あくまで家やマンションの持ち主が、自分の使っていない期間や部屋だけを、貸し出しています。そのため、家主がゲストのことをきちんともてなすことができますし、または不在期間に貸す場合も、安価に貸し出す人が多いのです。


5-2.日本の場合、「シェアリングエコノミーの皮をかぶったブラック家主」が多い。


しかし日本の場合、2014年頃から、「Airbnbは普通の不動産投機よりも儲かるぞ!」といった噂が広まったことによって、投資家たちが無機質に経営することで、爆発的に普及していったのです。

この、日本のやり方の場合、先行投資額が大きいために、どうしても貸し出す際の値段も高くなってしまいます。また、投資に興味があるだけで民泊に興味があるわけではないので、ゲストを優しくもてなそうとなどとは考えていないオーナーばかりなのです。愛想が悪いどころか、施設に滞在してすらいないのですから、もはや「民泊」とも言えないですし、「シェアリングエコノミー」でもないのです…。

もちろん、日本の民泊にも良心的なオーナーがおり、良心的な民泊施設があります!「個室」タイプに多く見られるホームステイ型の民泊には、安いのに優しくて、良質なオーナーが多いです。覚えておきましょう。

端的に整理しましょう。


欧米で主流の民泊=安くて人情的。

日本で主流の民泊=高くて無機質。


こうした違いがあるのです。

だから日本の民泊は、トラブルも多発してしまい、ニュースで叩かれ、悪循環を繰り返すような状態になってしまっているのです。


5-3.「善意の民泊」オーナーが増えれば、日本の高級マンション民泊はもっと安く、良質になる!


もし私たち日本人が、「民泊」や「シェアリングエコノミー」の本来の意味に気づき、立ち返り、「空いている部屋を安価で貸してあげよう」「空いている時期に安価で貸してあげよう」という部屋貸しを拡大していくなら、夢の高級マンション民泊はもっと増えますし、もっと安くなりますし、もっと快適に滞在できるようになるのです!

私たち一人ひとりが、みんなのために気前よく差し出し、協力することが大切なのですね。


それこそが、本来の「民泊」の姿です。家をわざわざ借りてきて、代行業者に任せながら無機質に経営するようなものは、本来の民泊とは、違うのです。



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