top of page

旅行大好き!故障に強いカメラの選び方!


旅行大好き!故障に強いカメラの選び方!

カメラ趣味には色んな楽しみ方がありますが、中でも最も壮大で感動的なのは、旅行写真ではないでしょうか。特に海外旅行では、思わずファインダーを向けたくなる珍しいモノが朝から晩まで目白押しですし、旅行先で見たり体験したりしたモノを記録に残しておくことも、あとで何度でも感動をリピート出来て楽しいです。


しかし、旅行先にカメラを、特に上等なカメラを持っていくことは、リスクもはらんでいます。旅行先は険しい地形も多く、故障に遭いやすいんですよね。


故障に強い、旅行に強いメーカーや機種というのはあるのでしょうか?このページでは、旅行好きな人に相応しい、カメラの選び方をご紹介します!



防塵・防滴、耐衝撃に強いメーカーというのはある!

たくさんあるカメラメーカーの中には、やはり防塵・防滴、耐衝撃を得意としているメーカーもあります。旅行だけをカメラの用途とするなら、機種として防塵・防滴、耐衝撃をアピールするものを選んでも良いのですが、おそらく多くのカメラ愛好者は、故障への強さだけを重要視するわけにもいかないでしょう。であれば、どの機種でも防塵・防滴、耐衝撃を標準的に備えているメーカーから好きな仕様のものを選ぶほうが、好みの性能の機種を選びやすいですよ。


防塵・防滴、耐衝撃に力を入れている主要カメラメーカー。

  • PENTAXペンタックス

  • OLYMPUSオリンパス

  • Nikonニコン


防塵・防滴、耐衝撃に大きくはこだわっていない主要カメラメーカー。

  • CANONキヤノン

  • SONYソニー

  • 富士フィルム

  • Panasonicパナソニック

  • CASIOカシオ

  • LEICAライカ

  • SIGMAシグマ



防塵・防滴、耐衝撃に力を入れているメーカーを詳しく解説!


防塵・防滴、耐衝撃に力を入れている主要カメラメーカーは3つ。


タフなカメラ作りを得意とするメーカーの1番手は、明らかにPENTAXペンタックスでしょう。

近年は、100種のカラーバリエーションなど奇をてらったコンセプトのカメラが多いですが、もともとは正当派なカメラを丁寧に作る職人気質なメーカーです。画質の性能だけでなくボディの堅牢性に対してもこだわりは強く、30,000万円程度の安価なモデルさえも防塵・防滴加工をしっかりと施しています。基本的に、どの機種を選んでも防塵・防滴、耐衝撃のタフネス性能を備えています。


2番目はOLYMPUSオリンパス。

OLYMPUSオリンパスもルックスの良い女子受けカメラ「PEN」(宮崎あおいさんのCMのやつです)の印象が強く、故障に強いなどというのは意外に思われるでしょうが、「PEN」のコンセプトの1つが旅行で活用されることにあり、それを実現させるためには防塵・防滴、耐衝撃にも力を入れないと、という複合的な考え方をしているのです。

カメラのボディが小さく持ち運びしやすいことも故障を防ぐ要因の1つになりますが、そういう意味でもコンパクトなミラーレス一眼(マイクロ一眼)を主に展開するOLYMPUSオリンパスは、故障対策向きだと言えます。山登りのような険しい動作をする場所では首から提げたカメラが重量でブラブラと動き、胸の高さまである岩や壁に当たりやすいので、なおさら小型なカメラが向いています。


3番目に挙げたいのはNikonニコンです。

Nikonニコンのカメラは、具体的に防滴・防塵性能を明記しているのは中級機・高級機だけなのですが、エントリー機に関しても故障に弱いわけではないのです。

あまり知られていませんが、Nikonニコンは元々は軍用機器を作るメーカーで、カメラでも頑丈で故障しにくいものを作ろうという理念を今でも心掛けています。実際、Nikonニコンのカメラはあまり修理センターに運ばれてこないのだとか。

Nikonニコンはさらに利点があります。世界中で大人気のメーカーで、販売店が世界中あちこちにあるので、万が一旅行先で故障の憂き目にあってしまったとしても、旅行先のNikonニコンショップでちょっとした修理やパーツ購入での応急処置を行いやすいです。



防塵・防滴、耐衝撃に大きくはこだわっていないメーカーでも、有効な機種はある?

防塵・防滴、耐衝撃などをメーカーの基本理念にしていないところでも、堅牢さを第一コンセプトに製品を作ることはあります。ですから、どうしてもメーカーにこだわりたい場合には、そのメーカーの中で堅牢さに力を入れている機種を見繕って選ぶと良いでしょう。

なお、CANONキヤノンは、中級・高級機種に関しては防塵・防滴仕様で生産しています。とはいえ、その防塵・防滴性能の評価はあまり高くないのですが・・・。


堅牢さをウリにする機種が見当たらない場合、「防水カメラ」というカテゴリーで作られているものをあたるのがおススメ。防水カメラは「防滴」仕様よりももっと水に強いばかりか、大抵は塵や衝撃にも強くなっています。また、昔は防水カメラはやたらゴツい外観のものばかりでしたが、近年は普通のカメラとあまり変わらないスマートなデザインのものも出てきています。

他にも、近年台頭してきた「アクションカメラ」というカテゴリーのものも、スポーツやレジャーシーンで使うことが目的のカメラであるため、堅牢性の高いものが多いです。



旅行先のカメラ、事前に故障を防ぐ方法はある?

故障に強いカメラを選ぶことは大切ですが、かといって故障防止をすべてカメラ任せにするというのは無責任な話です。旅行先では日常とは異なるアクシデントがいくつも待ち受けていて、ですから旅行先特有の、配慮すべき故障防止策というものがあります。


(1)旅行先の写真は、画質に多少の妥協が必要。

(2)「防滴」と「防水」は違う!防滴仕様のカメラを海やプールに浸けないこと!

(3)体力に合ったサイズのカメラを選ぼう。

(4)移動中の故障にも気を配ろう。

(5)砂漠での塵の入り込みに要注意!


それぞれの対応策を、さらに詳しく解説していきます。


(1)旅行先の写真は、画質に多少の妥協が必要。

あなたはひょっとすると、絶景サイトの壮麗な風景写真を見て、「私もこんな感動的な写真を撮りたい!」と目を輝かせているかもしれません。しかし、絶景サイトで100万「イイネ!」も付くような感動的な写真を撮るには、それ相応の周到な準備が必要なのです。

旅行カメラマンたちの多くは、旅行先にも大きな立派な一眼レフカメラを持っていきますし、交換レンズを何本も持っていき、観光の最中ですらも常に持ち歩いています。高級なカメラやレンズ、三脚などを守るためにクッション性の高いキャリーバッグを持っていて、それは当然スーツケースの中身をとても圧迫します。・・・という具合に、本当に高画質な写真にこだわろうと思うと、面倒で重くて高額なたくさんの準備・努力が必要になってしまうのです。

しかし、こうして高級品を持てば持つほど、周辺機器を持てば持つほど、旅行の自由と楽しみを妨げてしまうので、よほどプロ志向の強い人でもないかぎり、フットワークを邪魔しない程度の最低限の装備で撮れるような画質で、妥協する心構えも大切です。


(2)「防滴」と「防水」は違う!防滴仕様のカメラを海やプールに浸けないこと!

カメラの水に対する防衛性能には「防滴」を謳うものと「防水」を謳うものがあります。これは似ているようで大きな違いがありますから、注意が必要です!

「防水」は、水に対する防衛性能が非常に強いものを指します。「防水」ならば基本的に、水の中にブクブクと沈めても故障しません。本当に水に強いのは、この「防水」を謳うものです。ただし、防水仕様のカメラに関しても、「海水は保証対象外」と注釈しているものが多いです。海水は、塩分による腐食も起きてしまうため、単なる防水加工では故障を防ぎきれないのです。

海水の中に持ち込みたいなら、海での使用に特化した機種を選ぶか、またはやはり、さらに防水用のケースを装着して使うのが良いでしょう。

「防滴」は、あくまで水の「滴(しずく)」による故障を防ぐものです。ちょっとした雨やコップの水をこぼした程度の水害からは守ってくれますが、水の中にブクブク沈めてしまうと、あっけなく故障してしまうのでご注意ください。


(3)体力に合ったサイズのカメラを選ぼう。

上述の(1)の話に近いものがありますが、旅行先に持っていくカメラは、画質スペックだけで選ぶのは危険です。旅行中は歩く距離が非常に増えますし、険しい道が多くなるため。


長時間歩いて体力が消耗してくると、体がフラつきやすくなってきます。するとカメラをどこかにぶつけたり、ポロっと落としてしまったりしやすくなります。そのため、あらかじめ長時間の散策にも耐えられるサイズのカメラを選んでおくことが、大切なのです。

欧米の旅行者は、若い女性でもCANONキヤノンやNikonニコンの大きな一眼レフカメラを平気で首から提げていますが、日本人女性は彼らに比べて体力が低いので、大型の一眼レフで旅行をするのは厳しいでしょう。すると、ミラーレス一眼あたりのサイズのものがちょうどよいかもしれません。


(4)移動中の故障にも気を配ろう。

旅行先でカメラが壊れてしまうのは、何も首から提げて移動している最中だけとは限りません。

飛行機の受託手荷物として預け入れしている間に壊れてしまうこともありますし、長距離バスに乗る際に座席下のバゲージスペースに収納してもらっている間に故障することもあります。ビーチが好きな人の場合、フェリーに乗る際にもスーツケースを預かられ、それが船室の一角に山積みにされてしまうことも・・・。

こうした移動中の故障を防ぐためには、基本的にカメラはいつも、自分で首から提げておくことです。バゲージスペースに預ける荷物の中には入れておかないほうが良いです。


(5)砂漠での塵の入り込みに要注意!

旅行中のカメラ故障に多いのは、砂漠地帯を観光するときです。いつでも撮れるように首にかけながらラクダに乗っていたりすると、たった数時間乗っていただけでカメラの内部に砂や塵が入り込み、故障を起こしてしまったりするのです。

砂漠に赴く際は、スーパーのビニール袋などにカメラを入れて塵から守り、撮りたいときだけ取り出してまたすぐ仕舞う、といった配慮を徹底すると良いですよ。袋の一部に穴を開け、レンズだけを外に飛び出すようにしても良いですね。



旅行先でカメラが故障してしまったら?

万が一旅行先でカメラが故障してしまったら、これらのことを覚えておき、迅速に対処をしましょう。


(1)海外旅行保険に入っている?入っているなら保険を活用しよう。

(2)海外旅行に加入していないとしても、クレジットカードの付帯保険が下りるかも?

(3)故障してしまったら、海外のカメラ屋さんに駆け込んでみよう。


各項目を補足していきます。


(1)海外旅行保険に入っている?入っているなら保険を活用しよう。

旅行に出る際に海外旅行保険に加入したなら、カメラの故障についても修理代の何割かを負担してもらえる可能性は高いです。しかし保険を請求する際には、「証拠」となる書類の提出をあれこれうるさく求められます。購入を証明する明細書のようなものは必須となりますから、保証期間が過ぎていても捨てないように気をつけましょう。


(2)海外旅行に加入していないとしても、クレジットカードの付帯保険が下りるかも?

海外旅行に加入していないとしても、まだ落胆するのは早いですよ!クレジットカードの中には、海外旅行中のアクシデントの損失をカバーしてくれるものが少なくありません。また、海外旅行をカバーしないカードでも、購入から3カ月以内のあらゆるアクシデントに保険金を支払ってくれるものがあります。

こうした保険の内容をあらかじめ確認しておき、故障が起きてしまった際にはすぐに問い合わせが出来るようにしておきましょう。


(3)故障してしまったら、海外のカメラ屋さんに駆け込んでみよう。

海外にもカメラ屋さんは数多く存在し、しかも日本のメーカーであるNikonニコンやCANONキヤノンの看板は非常に多く見かけます。こうしたお店に駆け込んでみると、部品を購入できる可能性がありますし、またはちょっとした修理をその場でやってくるお店も少なくありません。お金を取らずにやってくれることもあります。



旅行にも最適な故障に強いカメラ、オススメ厳選ベスト3!


それでは最後に、故障に強く、かつ旅行用途に最適なカメラを厳選して3つ、ご紹介します。


第1位 OLYMPUSオリンパス Tough TG-5

故障に強い!OLYMPUSオリンパス Tough TG-5.jpg

外観や名前から察せられるとおり、故障防止に非常に特化した仕様のカメラです。

「防滴」ではなく「防水」で、水深15mの深さまで対応します。防塵はもちろんのこと、耐衝撃として2.1mの落下テストにクリア、加圧重量は100kgf、-10℃までの耐低温に加え、耐結露さえも備えています。海どころかスキューバダイビングにも、山どころか雪山にも持っていけます。


さらにTough TG-5がすごいのは、カメラとしての基本性能も非常に高いことです。

レンズ交換の利かないコンパクトデジカメではありますが、レンズのF値はなんとF2.0!光学ズームも4倍です。動画は4Kの高精細なものが撮れますし、接写は1cmの超マクロが可能です。手ぶれ補正機能ももちろん搭載。

価格.comのクチコミレビューを観察してみると、耐衝撃性能をムシして写りの良さから選んで、しかも高評価をしているユーザーを数多く見かけます。

これでいて価格は50,000円を切っており、売り上げランキングで2位に君臨するのもうなずけます。


第2位 OLYMPUSオリンパス OM-D E-M5 Mark II

故障に強い!OLYMPUSオリンパス OM-D E-M5 Mark II.jpg

タフでありつつも画質性能を妥協したくない人には、こちらがオススメ。

画質性能を重視した一眼レフやミラーレス一眼には、第1位のTough TG-5のような防水や耐衝撃といった強力なタフさを兼ね備えたものはありません。

そんな中で、このOLYMPUS OM-D E-M5 Mark IIは、よくある防塵・防滴性能に加えて耐低温性能も誇ります。雪国やオーロラ観測、北欧などにも安心して持っていけますね。さらに、レンズキットで付属するレンズも防塵・防滴性能を備えています。他にも防塵・防滴性能を持つ小型レンズのラインナップがあるので、かなり自由度が高いですね。

つまり、旅行用に特化したカメラではなく、メイン機として活躍できる一台です。


カメラ性能も充実しています。世界最高レベルの手ぶれ補正機能を搭載し、夜景にマクロ、フレーミング中の手ぶれ補正など、撮影シーンが多岐に渡る旅行撮影に備えます。画像処理エンジンは同社のフラッグシップ機と同じ、最高級の「TruePic Ⅶ」で、高い色描写とフルサイズ一眼を超える高解像度を誇ります。


ルックスはフィルムカメラのレトロデザインを基調としたオシャレなもので、「PEN」女子も喜ぶでしょう。旅行先でのオシャレなカメラは、より一層旅情を誘い、ムードを高めてくれます(これ結構重要ですよ!)。

ちなみに、やや余談にはなりますが、旅行用であるかに関わらず、OM-D E-M5 Mark IIは「PEN」シリーズからのアップグレード先としても非常にオススメです。


1位に挙げたTough TG-5といい2位のOM-D E-M5 Mark IIといい、OLYMPUSオリンパスのカメラはすごいですね!


第3位 Nikonニコン COOLPIX W300


故障に強い!Nikonニコン COOLPIX W300

第1位のTough TG-5とよく似た仕様の機種で、やはり防塵・防滴性能に加え防水、-10℃までの耐低温機能を備えています。そして、Tough TG-5に比べてよりアウトドア性能が充実している点が特徴。防水は水深30mまで対応し、プロやインストラクターのスキューバダイバーでも安心して使えます。また、高度や水深、GPSを観測して表示する機能を持っており、旅行というよりもやはりより険しいアウトドアを行う人に喜ばれるでしょう。もちろんその頑丈さにより、一般的な旅行にも安心です。

カテゴリーがコンパクトデジカメであるため、価格は安いですが、カメラ性能はNikonニコンの上質なレンズ、エンジン、手ぶれ防止機能を搭載しており、高い性能を誇ります。



旅行カメラはスマホカメラで充分か?

旅行に連れ出すカメラについて、「スマホのカメラ機能で充分なのでは

?」と迷う人も増えてきているでしょうか。

「画質性能」の面だけで言えば、スマホで充分と言える時代になってきました。iPhoneは特にそうですね。

元々、広角な写真の写りの良さは、iPhoneはカメラに引けを取らないものでしたが、近年は多眼レンズにより背景ボカしまで出来るようになり、iPhoneを中心としたスマホカメラの性能は馬鹿にできません!

また、撮った写真をすぐにInstagramなどにアップしたい人にとって、カメラよりもスマホのほうが小回りが利いて便利です。


カメラ好きな人間の体感的な意見としては、スマホはファインダーがないことが致命的な欠点です。旅行では、ビーチをはじめとして炎天下のまぶしい中で撮影するシーンが少なくなく、液晶画面でフォーカシングや画質調整を行うのは画面が白くなりすぎて困難です。やはり「ファインダーが欲しい!」と痛切に感じます。


また、スマホで写真も撮ると、充電の減りがとても速いのが難点・・・。パシャパシャとどんどん撮るスタイルの人ならなおさらです。そのうえ調べ物や暇つぶしにスマホを活用する人は、必要なときに充電がない!なくなりそう!ということでヤキモキするのが辛いです。モバイルバッテリーでカバーできる面もありますが、意外と重たいモバイルバッテリーをポッケに入れ続けるなら、カメラを持ってもよいのでは、という感があります。


最後に、シャッタースピードを調整して滝の流れを華麗に写す、といった凝った撮影をしたいカメラ好きは、スマホではカバーしきれないものがあります。


結論として、「写真にこだわりが強いならカメラを連れていったほうがいいのでは」という感じです。



いかがでしたか?

旅行先でカメラを壊してしまう人は意外に多いです。旅行が好きなのであれば、多少なりとも旅行に適した、タフめなカメラを選んでおくことが非常に重要ですよ。また、故障してしまったときのことに備えて、クレジットカードの付帯保険なども事前にチェックしておきましょう。

なお、「故障」までいかずとも、旅行では何かとカメラにキズがついてしまうのも悩みです。これがイヤな人は、OLYMPUSオリンパスや富士フィルムが得意とする、レトロ調の外観のカメラを選ぶのが賢いです。レトロ調のカメラの多くは、ざらざらとした皮のような質感の素材で覆われていますが、これはカメラがあちこちぶつかっても傷として残りづらい利点があります。対して、近未来的なツルツルした質感のボディの機種は、ちょっとしたすり傷がとても目立ってしまいます。

Comments


bottom of page