学生時代にそれなりに優等生だった人でも、大人になって苦手意識を感じてしまいがちなのが英語ですね。英語を苦手とする人の割り合いは、非英語圏の先進国の中でも日本が突出しているかもしれません。いったい他の非英語圏の人々は、どのように流ちょうな英語を習得しているのでしょうか?
それを考えていくと、どうやらテレビCMや電車の中吊り広告に流されていては、本当の答えが見えてこないかも・・・!?
1 英会話教室が盛んな国はおよそ日本だけ!?他の国はどうやって英語を習得してるの?
英会話教室と言えば、テレビのCMや電車の中吊り広告を見かけない日はないと言えるほど、日本で一般的なビジネスです。しかし、これが世界中で盛んなツールかと言えば、そうでもないようで・・・。
1-1.中国にも韓国にも、英会話教室というものはあまり無い。
英語圏であるアメリカやイギリスに英会話教室が無いというのは、もっともな話です。しかし、日本と同じように非英語圏であり、あつアルファベットすら用いてない中国や韓国にも、英会話教室はあまり存在していません。
なぜだかわかりますか?
1-2.英会話教室での英語レッスンは、非効率的すぎる!
中国や韓国に英会話教室があまり無い理由は、彼らが「英会話教室での英語レッスンはあまり効率がよくない」と考えるからです。
英会話教室では、1週間にせいぜい1~2コマ、つまり40分~90分程度しか英語に触れることができません。この練習量では、流ちょうな英語を習得することは困難なのです。
こうした実情に気づいている中国や韓国では、英会話教室というものはあまり流行らないようです。
1-3.日本人も、英会話教室で上達している人はあまり多くない・・・。
日本においても、英会話教室に通うことで英語が上達している人は、あまり多くありません。国の問題ではなく、やはり週に1時間や2時間程度英語に触れているだけでは、上達することは難しいのです。
しかし日本の場合、広告やメディアに流されやすい国民性があり、「身によくつく!」と謳う宣伝が絶え間なく流れていると、次から次へと新しい志望者が英会話教室に入会していき、英会話教室は繁盛し続けます。
1-4.英会話教室は「有名ではある」けれど、「あまり有意義ではない」ことに気づくべき。
英語を上達したいと願い何か英語学習ツールを探すなら、少し冷静になって、広い視野でツールを検討するようにしましょう。
英会話教室は「有名ではある」のですが、英語学習にとってあまり有意義ではないようです。
多くの人は、しばらくの期間英会話教室に通うことでこの事実に気づき、そして新たなツールへの鞍替えを検討しはじめます。
2 海外留学は英語習得に効果的だが、お金と時間の制約が大きい!
隣国に話を戻しましょう。韓国人は、英会話教室ではなくどうやって英語を習得するのでしょうか?
2-1.韓国では、大学在学期間を有意義に使って、海外留学に取り組む人が多い。
アジアの中でも英語を苦にしない韓国、特にグローバル志向の強い都会の人々は、若いうちに流ちょうな英語をマスターしておく人が多いです。彼らは、長時間の英語学習時間を確保するために、海外留学を視野に入れます。
日本の場合、「新卒神話」という観念が根強く、22歳で新社会人にならなくてはと考えますが、韓国はそうではありません。大学の在学期間を非常に柔軟に活用し、場合によっては長期の休学期間を取って、海外放浪で見識を広めたり海外留学に取り組みます。
2-2.日本では、自由なはずの大学期間でさえ、海外留学の時間を取ることができない・・・。
日本は、大学在学中に長期(1年くらい)の海外語学留学に取り組む人はきわめて稀です。大学のカリキュラムに組み込まれている人くらいなもので、休学期間を取り、卒業を遅らせてまで海外留学に羽ばたく人はほとんどいません。
比較的時間に自由があると言われる大学生ですら行えないので、すると海外留学に出られる日本人は、ほとんどいないのです・・・。
2-3.時間の問題だけでなくお金の問題も!すると日本人に海外留学はほとんど無理。
仮に海外留学をするだけの時間を取れたとしても、今度はお金の問題が立ちはだかります。海外留学は平均して、1年間で150万円くらいの巨額な費用を要しますが、これをクリアできずに断念する人も限りなく多いことでしょう。
すると、私たち日本人は、まったく別の英語習得方法を考える必要があるのかもしれません!