top of page

民泊経営投資の重要事項!部屋を綺麗に使ってもらう3つのポイント-1


「民泊を経営してみようと思ってインターネットで検索してみたら、ゴミ屋敷みたいに荒らされた部屋の写真を見て青ざめた!」

なんていう人もいるでしょうし、そのゴミ屋敷を当事者として片付けなければならかったホストさんも、いらっしゃることでしょう。


民泊を経営するうえで、掃除というのは、ひょっとすると最も手間ひまのかかる作業です。ですから、ゲストさんたちにはなるべく、部屋をキレイに使ってもらいたい・キレイに戻してチェックアウトしてもらいたいものですね。


この記事では、悩める民泊ホストさんたちの要望にお応えして、民泊ゲストさんたちに部屋をキレイに使ってもらえるコツを、ご紹介していきたいと思います。



1 キレイな部屋はキレイに使ってくれる。


あなたも経験がありませんか?豪華なホテルや、お上品な友人のキレイなおうちにお邪魔すると、「汚しちゃいけないわ!」と反射的にお行儀よく過ごしたことが。洗面所の水滴やトイレットペーパーホルダーの手アカすら、自分で拭き取ってキレイに直してしまいたくなりますよね。

逆に、安っぽい民宿などに泊まった場合、すでにお風呂の排水溝に髪の毛なんぞ溜まっていたら、自分もまた、そのまま髪の毛をつまみ取らずに放置してしまったり…


すべての人がそうだというわけではありませんが、9割くらいの人間は、このような心理が働きます。「キレイなものはキレイに保とう」と、反射的に考えるのです。すると、【「キレイに使ってください!」と怒鳴ることよりも、「キレイにしておく」ことのほうが、効果的だったりする】のです。


この方法だと、これといってゲストに注意をしなくても、キレイに使ってもらえる(キレイを保てる)のです!日本人は他人に口頭で注意するのがニガテな人が多いですから、こうしたスマートな方法は良いですね。


民泊を運営することは、うまく循環しはじめると、お家の中をとてもキレイに清潔にモデルチェンジしてくれますよ!


1-1 キレイ願望は連鎖する。「キレイに保つ」はもはや義務!


民泊ホストのあなたが「キレイに使ってほしいなぁ」と願うのと同じように、民泊ゲストの方々もやはり、「キレイな部屋だったらいいなぁ」と願っています。これももちろん、様々なゲストがおり個人差がありますが、多くのゲストは、キレイな部屋を望んでいます。「キレイ」と言っても、「ベッドカバーやカーテンが美しい」という意味ではなく、「清潔さ」という意味ですからね?

民泊の利用者や興味持ちの人を対象にしたアンケートで多くの票が投じられたのは、「清潔さ」と「安さ」なのです。女性はもちろんのこと、男性もそうです。

外国人の場合、日本ほど清潔さにこだわりがありませんが、先進諸国であればあるほど、やはり清潔観念は高いです。


清潔観念の低いゲストは、犯罪者やマナーの悪い人が多いので、優良ゲストと引き合いたいのであれば、やはり清潔に保つことは重要です。そのうえでインテリアのオシャレさに気遣うと、「キレイ」はカンペキですね!


ちなみに、民泊代行業者は、「民泊ゲストが一番重視するのはお部屋のオシャレさである」と力説しますが、それは正しくありません!前述のアンケートでも、民泊にオシャレさを最重視している人はほとんどいないという結果が出ています。


1-2 家族にも協力してもらいましょう!


できれは民泊のお家は、いつもキレイに保っておきたいです。専業主婦のいる民泊なら、それもそう難しくはないかもしれませんが、夫婦共働きであったりするなら、掃除を徹底するのはなかなか大変ですよね。

これを解決するカンタン賢い手段は、「分担」です。

家の中の掃除や整頓は、家族のみんなに協力してもらうようにしましょう。


①リビングに私物を出しっぱなしにしない。

②トイレをキレイに使ってもらう。男性も座り小便で。

③お風呂に入ったら排水溝の髪の毛をつまみ捨てる。

④洗面所の髪の毛はその都度捨てる。

⑤分担して掃除をする。

⑥冷蔵庫をキレイに使う。

⑦玄関のクツはキレイに脱ぎそろえる。


1-2-①.リビングに私物を出しっぱなしにしない。

家族にキレイを協力してもらいたいのは、特に共有スペースです。特にリビングはその家の顔ですから、なるべくキレイに保っておきたいものです。しかし、最も出入りする人間の多い場所ですから、最も散らかりやすいのもリビングだったり…。

これはもう、意識的にみんなに協力してもらうしかありません!

小さな子供などは特に、「靴下を脱ぎっぱなしにしないで!」「ランドセルをほったらかしにしないで!」と注意しても、なかなか言うことを聞いてくれませんよね。

しかしこれが、「お客さんが来るから、キレイにして!」と、民泊ゲストの存在を動機に挙げると、なかなか効果があるのです!


またリビングは、雑誌や誰かからもらったお土産、子供が作ってきた工作品など、こまごまとしたものが溜まりやすいですよね。それも家を雑多に見せてしまう厄介者です。

こうした、「不用品の処分」に関しても、「お客さんが来るからキレイにしよう!」という動機を与えると、みんなの重い腰が持ち上がりやすいです。


ただし、ゲストが小さな子供を連れてきたときなど、子供用のオモチャや本があったりすると、とても助かります。少しはそうしたときのために取っておき、リビングに配備しておくと良いでしょう。


1-2-②.トイレをキレイに使ってもらう。男性も座り小便で。

トイレは、汚れだけでなく悪臭も溜まりやすいので、注意が必要な箇所ですね。

こびりつくほどの汚れや悪臭の原因は、主に尿なので、トイレの使い方をキレイに改めることで、けっこう改善することができます。

今は日本でも洋式便器の家庭が多いはずですので、洋式を前提に書きます。

一般的に、小便の場合、男性は立ったまま用を足すことが多いですね。しかし、この「立ち小便」という行為が、トイレを無用に汚し、悪臭にしてしまうのです!きちんと便器の中に用を足していても、どうしても便座や周りの床に、細かい尿のしぶきが飛び散ってしまうのです。

これを防ぐために、お父さんや息子さんにも、便座に座って小便をしてもらうようにしましょう。「尿が飛び散らないようにしたいから」ときちんと説明をすれば、割とすんなり、言うことを聞いてくれるハズ。

または、「ひどく汚してしまったときは自分で拭くこと!」というルールを設けておくことも有効ですね。


この、「男性も小便をしゃがんで行う」というルールは、もちろん民泊ゲストの男性諸君にも徹底してもらいましょう。チェックインの施設紹介のときに、トイレできちんと説明しましょう。便器にしゃがんで用を足しているようなイラストをネットで見つけてきて、かわいい張り紙を作ると良いです。イラストがあると、非常に伝わりやすいですよ!

男性が立ち小便をする場合、便器を上に上げるので、家族の男性が座り小便をしないのに民泊ゲストにだけ要望すると、気分を害されてしまうでしょう。ですからまずは、家族に徹底させるのです!


大便の小さなこびりつきについても、家族みんなに、その都度自分で磨いてもらうように徹底しましょう。

また、ゲストが汚してしまってそのままになっていることもあるでしょうから、トイレが汚れているのを見かけたら、家族みんなが発見したときに掃除するように、ルール化しておきましょう。トイレのキレイさはとてもとても重要ですよ!


1-2-③.お風呂に入ったら排水溝の髪の毛をつまみ捨てる。

お風呂のキレイさも、ゲストたちはとても気にかけています。キレイを徹底したい箇所の1つです。

家族だけが使う場合ですと、お風呂の中で最も気になるのは、「浴槽の水アカ」ではないかと思います。しかし、民泊のゲストはあまり浴槽は利用しません。利用するにしても、湯を張って入るのではなく、浴槽の中に入ってシャワーを浴びます。(もちろん、湯が張ってあれば洗い場で浴びるでしょう。)

浴槽を毎日キレイに保つのはもちろん大切なことですが、民泊運営の場合、もっと気を付けたい場所があります。それは「排水溝の髪の毛」です。

お風呂の中の汚れとして、これが最も目につくのです!また、一人入浴しただけでも割りと溜まりやすいものなので、やはり家族のみんなが注意を払うことが大切なんですね。

「お風呂から上がるときに、自分の髪の毛をつまんで捨てる!」というふうにルール化して、家族みんなに徹底してもらいましょう。


ちなみに、お風呂の浴槽やカベ・床の掃除に関してですが、夕方(ゲストが観光から帰ってくる直前)よりもむしろ、夜中のほうが重要かもしれません。というのも、民泊のゲストたちというのは、どうも朝シャワー派の人が多いようです。


1-2-④.洗面所の髪の毛はその都度捨てる。

お風呂から上がると、そのまま洗面所に立ち尽くし、ドライヤーで髪を乾かす習慣の人も多いのでは?すると、洗面台の周りにも、髪の毛が散らばることになりますよね。

洗面台も水周りの1つであり、ゲストたちが清潔さを求める箇所の1つです。

ホテルのように、水しぶきまでを毎度毎度キレイに拭きあげるのはちょっと大変です。しかし、ドライヤーを使ったあとの髪の毛の散らかりくらいは、家族みんながそれぞれ片付ける習慣を付けると良いでしょう。


また、家族や民泊ゲストの収容人数が多い場合、お風呂上りに洗面所でドライヤーを使われると、お風呂の順番がなかなか回ってこないことになります。

これを解消するには、「ドライヤーは各自の部屋で使ってもらう」というルールにするのが有効ですね。もちろんそのためには、ゲストの部屋に鏡を設置することが重要になります。


1-2-⑤.分担して掃除をする。

これまでは、特筆すべき箇所を個別に取り上げてきましたが、⑤では「掃除全体」についてのお話をしましょう。掃除機かけからホコリはたき、窓拭きからコンロの掃除…掃除すべき箇所というのは、家の中に無数にありますね!

これを、お母さんなど1人の人が一方的に背負うのは、どうしても無理があります!民泊ホストとしてキレイさを徹底しなければならないなら、なおさらのことです!

これを解決するカンタン賢い方法は、やはり「分担」です。

「家の掃除はみんなでするもの」という意識付けを家族みんなにして、家族で協力し合うようにしましょう。


掃除があまり得意ではない家族もいるかもしれませんから、無理やり押し付けるよりも、みんなで話し合って決めましょう。お風呂掃除は割りと子供やパパでも楽しんでやってくれたりします。ゴミ出しは出勤や登校のついでにできるため、クセさえつけばみんながやりやすいものです。

食事後の食器洗いや洗濯物をたたむ作業も、お母さんが一人でやらずに家族で協力すると良いでしょう。

とにかく民泊のホストをやると、「家事全般」の作業量が増えるので、お母さん一人で背負いこむのはよくありません。


1-2-⑥.冷蔵庫をキレイに使う。

見落としがちな箇所に、冷蔵庫があります。

冷蔵庫をゲストに開放するか否かは、ホストによって分かれるところではあるでしょうが、ゲストハウス泊などを経験したことがあるホストは、積極的に開放していることと思います。(ゲストにとって、冷蔵庫やキッチンが使えることは、すごくありがたいのです。)

そうして、民泊ゲストも冷蔵庫を使うようになったならば、ホストファミリーの冷蔵庫の使い方も、少々見直すべきでしょう。やはりこれも同じ法則上、ホストが冷蔵庫を汚く使っているなら、ゲストも汚く使うようになってしまうのです。


民泊ゲストに冷蔵庫を開放するなら、一部分をしっかり空白にして、ゲストに使わせてあげましょう。100円ショップでちょっとしたトレイでも買ってきて、「このトレイの中にしまってください」とお願いすると良いです。

そうしてゲストに、一箇所に整頓して収納してもらうためには、やはりホストファミリーの皆さんがまずは率先して、キレイに整頓して使っておいたほうが良いのです。


ちなみに、複数のゲストを同時にもてなすのであれば、冷蔵庫にもそれなりに広いゲスト用スペースが必要になってきます。さらに、ゲストを4人も常時収容しているなら、家族用とは別に、もう1つ小さな目な冷蔵庫があったほうが良いかもしれません。


その場合、やはりトレイか何かで場所を区切ってあげるか、または、ゲスト各々に「自分の買ってきた袋にマジックペンで名前と日付を書いてください」とお願いしましょう。(冷蔵庫のドアにマジックペンを貼っておきます。)

これは、ゲスト同士で他人のものを間違えて取ってしまわないようにする効果とともに、チェックアウトした後に延々と放置される事態を防ぐ効果が、あります。

こうした対策を取らないと、冷蔵庫の中は賞味期限の切れた食品で溢れかえり、恐ろしいほど酷い状況になります!しかし、ゲストが滞在している最中は、中身を一掃するわけにもいかず、整頓が困難になってしまうのです。ですから、最初からルールを作っておくことが大切です。


長期滞在者と短期滞在者では、必要とする冷蔵庫のスペースがかなり異なるので、平等に区切るよりも、袋に名前を書いてもらうアイデアのほうが良心的かもしれませんね。


1-2-⑦.玄関のクツはキレイに脱ぎそろえる。

玄関もまた、整頓されているかどうかがとても目だってしまう箇所の1つですね。

これも面白いもので、ホストファミリーがクツをしっかり整頓して並べていると、ゲストもそれに倣ってキレイに脱いでくれることが多いです!

私たちは、クツを横向きに脱ぎ置くようにしているのですが、このようにちょっと特殊な光景にしておくと、ゲストはなおさら、それが印象付いて同じように整頓してくれます。「横脱ぎ」は、皆さんにもオススメです。


玄関の整頓は、クツをどう脱ぎ置くかだけではなく、「モノの多さ」も気をつけましょう。

ホストファミリーのクツやシューズ用品でごった返しになっていると、民泊ゲストがクツを置けなくなってしまいますね。特に、長期滞在のゲストの場合、クツを2~3足持っていることが多いです。それをきちんと収納できるような場所を、作ってあげたほうが良いです。

そのために必要なことは、家族のみんなに、「クツの数を減らしてもらうこと」です。「1年以上はいていないクツはもう処分する」「むやみに新しいクツは買わない」ということを注意喚起して、玄関のシンプル化に協力してもらいましょう。これも、「民泊のため」という大義名分を掲げれば、ただ注意するだけの場合よりも効き目があるはずです。


1-3.リスティングではゴージャスさよりも「清潔さ」「素朴さ」をアピールする。


あまり理解していないホストが多いようなのですが、「どのようなゲストが泊まりに来るか」というその傾向は、「ホストがリスティング(Airbnbなどのお部屋の詳細ページ)で何をアピールしているか」によって、かなり様変わりします。

もし、あまりにもゲストの清潔観念やマナーが悪いなら、リスティングの内容を見直してみましょう。


「爆買いの中国人観光客のマナーが悪い!」とあちこちで噂になっていますが、国やタイプ別の傾向で言えば、それはあながち間違っていません。「ショッピング」「都会」というバブリーな感性を持ったゲストというのは、マナーが悪い傾向にあり、清潔観念が低い傾向にあります。

これは中国人を非難する話ではありませんよ?日本人も同様です。「ハロウィーン明けの渋谷の街がものすごく汚かった」という恥ずかしいニュースは、記憶に新しいですね。欧米人も然りです。都会的な感性の人はマナーが悪い傾向にあります。

すろと、ホストのあなたが都会的な華々しさをアピールするなら、やはり都会好きなゲストが多く集まり、派手に遊び散らかして帰っていく確率は高まります。ですから、最初からそうした迷惑なゲストと引き合わないようにしておくことが、大切です。

最低でも、「禁酒!」「禁煙!」「パーティ禁止!」くらいのことは、リスティングに書いておいたほうが良いです。また、あまり派手な内装にはしないほうが良いです。


1-4.家主不在型の民泊の場合、「キレイな部屋はキレイに使ってくれる」は当てはまらない。


ただし、「家主不在型」の民泊施設の場合、「キレイな部屋はキレイに使ってくれる」はあまり当てはまりません。どれだけキレイにしていても、監視者がいないために、容赦なく汚してしまう(汚したままで帰っていく)ゲストが多いです。

また、そもそも家主不在型の民泊を選びたがるゲストには、マナーの悪い人が多いです。


同じ民泊でも、家主が常駐するか不在かで、驚くほど大きな差が出ています。



bottom of page