4 「まるまる貸切」は最悪。値段は高く、ホスピタリティも皆無に等しい。
最後に残った【「まるまる貸切」タイプですが、これは正直なところ、まったくオススメできません。】これから旅行や出張などにAirbnb(エアビーアンドビー)や民泊を活用していくつもりなら、絶対に知っておくべきことです。
理由を説明していきましょう。
4-1.「まるまる貸切」に安さを期待するのは難しい。
「まるまる貸切」タイプの施設は、投機目的に経営されていることがほとんどです。
オーナーは、民泊のために新たに家やマンションを借りてきて、家具家電などを購入し、経営しています。この場合、「利益を出すこと」が何よりも最優先ですから、格安の値段で提供することはできないのです。
カップル向け施設で1泊5,000~7,000円。ファミリー向け施設で1泊10,000~20,000円程度が相場です。「個室」タイプならカップルでも3,500円程度で泊まれますから、安さの魅力は乏しいです。ファミリー向けも、4人で10,000円ならホテルでも見つかります。
さらに、2016年に入って、「清掃料金」なる料金が加算されるようになりました。これが1回の滞在につき3,000~7,000円くらいかかります。すると、カップルだと1泊で10,000円近くかかることになります!高級ホテル並みの値段ですね…
もちろん、滞在日数が長くなるにつれ、清掃料金の割高感は薄れてきます。マンスリーマンションなどが比較対象になっているなら、3,000円程度の敷金は格安と言えますね。
この「清掃料金」は、個室タイプやシェアルーム・タイプでは、原則として不要です。
どうしても「まるまる貸切」タイプに安く泊まりたいなら、方法が無いわけでもありません。
安く泊まる裏ワザとして、経営を始めたばかりのオーナーは、高レビュー獲得や認知度拡大のために、大赤字になるような格安値でしばらくの期間は経営します。このいわゆる「オープニングセール」の施設を上手く見つけられたなら、破格で泊まれることがあります。しかし、開店間もないということは接客のノウハウがしっかりしていない可能性が高いので、「質」の保証はありません。
4-2.「まるまる貸切」はホスピタリティの面でも赤点。
なぜ「まるまる貸切」タイプだけは、清掃料金が掛かるのでしょうか?
それは、「まるまる貸切」タイプの施設は、オーナーが常駐していないからです。
お金を出資しているだけで施設の管理はろくにしておらず、接客もしていないことがほとんどです。民泊代行業者に委託していて、酷い場合にはあらゆる業務をすべて、丸投げしています。あなたが問い合わせのメールを送っても、それに返信するのはオーナーではなく、代行業者であることが多いです(しかしオーナーのフリをしています)。
あなたが来場しても、カギの受け渡しが終わったらもう、スタッフは誰もいなくなります。困ったことがあっても助けてくれませんし、近所の美味しいラーメン屋について知りたくても、誰も教えてくれません。
旅行の話で盛り上がったり、といったこともありません。そもそも、カギの受け渡しすら無人のことがあり、つまり、たどり着く際に迷っても、誰も助けてくれないのです…。
テレビやwi-fiをはじめ、一通りの家具家電は揃っているはずですが、細かいモノは期待できません。「個室」タイプと違ってオーナーが住んでいるわけではないので、生理痛の薬をめぐんでくれたり筆記用具を貸してくれたり、といったことは無いのです。
そのため、この「まるまる貸切」タイプの民泊施設は、「監視者のいなところで羽目をはずしたい」とやましく考えている旅行者にばかり人気です。
5 Airbnb(エアビーアンドビー)で安く泊まる裏ワザあれこれ。
Airbnb(エアビーアンドビー)で安く泊まるための裏ワザを、いくつか集めてみました。民泊を上手く使いこなせるようになれば、「良質な」「個室」でも、いつでも1泊2,000円程度で泊まり歩けるようになるでしょう!良い時代が来ましたね!
①安い部屋の中から、掘り出し物を探す。
②値段交渉をしてみよう。スペシャルオファーって知ってる?
③オープンしたばかりの施設を探そう。
④割引クーポンを活用しよう。
⑤出張にだって活用できるようになった!
5-①.安い部屋の中から、掘り出し物を探す。
これはちょっと、裏ワザとは呼べないかもしれませんが…
頭に叩き込んでいただきたいのは、民泊の場合「安い部屋だからって低質とは限らない!」ということなのです。
Airbnb(エアビーアンドビー)で民泊検索をする際、価格の設定が行えますが、まずは思い切って、
「2,500円未満」に絞ってみましょう。ビジネスホテルだと幽霊屋敷しか見つからない値段ですが、民泊ならそんなことは無いのです!「駅チカ」「個室」「wi-fi」「清潔そう」「そこそこオシャレ」「古くない」「オーナー在住」「優しそう」くらいを網羅するお部屋なら、きっと見つかります!
5-②.値段交渉をしてみよう。スペシャルオファーって知ってる?
値段交渉も検討しましょう。
まぁ、(個室で)2,500円未満だとすでに破格なので、そこからさらに値下げをおねだりするのはあまり良心的ではないです。(個室で)3,000円、4,000円の施設しか見つからないなら、交渉も検討に入れましょう。
「他の同じような値段のところと迷ってる」と問い合わせれば、値引きに応じてくれる可能性はあります。Airbnb(エアビーアンドビー)には「スペシャルオファー」という制度があり、問い合わせをくれたお客さんだけに対して、個別に特別料金を提示することができるのです。
また、「布団は1つでかまいませんから、3才の子が同伴でも良いですか?」などといった要望にも、応じてくれる可能性はあります。
5-③.オープンしたばかりの施設を探そう。
トピック4でも書きましたが、これはすべてのタイプのお部屋に当てはまります。
「まるまる貸切」タイプの民泊に限った話ではなく、オープンしたばかりの施設は、すさまじく安い値段で売り出していることがあります。個室やまるまる貸切でも、1,000円くらいで出ていることすらあります!5件、10件と入客があったら(レビューが付いたら)、もうオープン特価は終わってしまうでしょうから、見つけたら逃さないようにしましょう。
5-④.割引クーポンを活用しよう。
Airbnb(エアビーアンドビー)は、いくつかの割引クーポンを発行しています。
まず、友達紹介クーポンに関しては、およそ誰でも入手することができますね。すでにAirbnbを活用している友人知人にお願いすれば、紹介メールを送ってくれるでしょう。これだけでも4,000円くらいはお得になります。ただし、合計金額が10,000円以上の際にしか使えませんので、ご注意を!
他にも、他業種と組んでキャンペーンをやっていることがあります。Airbnbの公式サイトなどを、ときどきチェックしておきましょう。
5-⑤.出張にだって活用できるようになった!
これまでは、ビジネスマンの出張宿泊は、民泊ではどうも使い勝手が悪く、ハクが付かない感じでした。
しかし2016年、Airbnb(エアビーアンドビー)はついに、ビジネス出張にも正式に利用できるようにサイトシステムを改築しました。決済を会社持ちに設定したりすることができますし、ミニデスクを完備していたりなど出張に適した施設には、しるしが付くようになっています。
これで【出張の宿泊料金も、1泊2,000円足らずで済む時代が到来しました!】
また他にも、裏ワザとは言えませんが、「なるべく早めに予約する」というのも重要です。旅程や出張が決まったなら、3ヶ月前くらいには検索を始めましょう。